4月になれば休校措置も解けるのではないかと期待していましたが
県内での相次ぐコロナ感染から、今もこの地域の学校は休校。
ハンターズの姿を紹介できないので、だんだん写真のストックがなくなってきました。
そこでまた古い活動写真から面白いものをいくつか紹介していくことにします。
さてこの瓶はなんだと思いますか。
答えはケチャップ。しかしこの容器やラベルはちょっと変です。
ケチャップといったら真っ赤なトマトが原料。
したがってカゴメもデルモンテも、そしてハインツもみんな
赤いケチャップに映えるような容器に入れたりラベルをつけます。
ところがこの瓶やラベルには赤がありません。いったいどうしてでしょう。
実は黄色いトマトで作った黄色いケチャップなのです。
作ったのは女子メンバー。味は赤いケチャップと同じです。
さてトマトの赤い色はカロテンの一種であるリコペンによるものですが
αカロテンやβカロテンを主に含んでいると黄色になります。
面白いことに、それぞれの色素は健康維持機能や吸収される速度が違うことがわかっています。
そこで彼女たちは消費者が必要に応じてケチャップを使い分けてもらおうと考えたのです。
もちろん料理での見栄えも変わってくるので、ファッション性も高くなります。
商品開発のプロに見てもらうと大絶賛。大量生産の大手メーカーには
絶対できない優れた商品と高く評価してもらいました。
ネーミングは「幸せを呼ぶ黄色いケチャップ」。
皆さんは「幸せの黄色い」という言葉の後には何を思い浮かべますか?
ハンカチですか?それともリボンですか?
どちらも若い人にはわかりません。
もし若者がターゲットの商品なら、もう一度ネーミングを再考すべきかもしれません。