
白樺 青空 南風
こぶし咲くあの丘 北国の
ああ 北国の春
千昌夫さんのヒット曲「北国の春」の歌詞です。
これは先日、ハンターズの温室から撮影した風景。
暖かな南風は吹いていませんでしたが、歌詞のように
日に日に白樺と青空がきれいになって来ました。
ではこの歌詞、いつごろの様子を歌ったものでしょうか。
北国といっても広範囲なので、この南部町あたりで考えてみます。
ヒントは「こぶし」の花。
こぶしはモクレンに似た花を咲かせる高木。
モクレンはすべて上を向いて咲くのに対してこぶしはあちこち。
山に自生していますが、白い花なのでとても目立ちます。
さてこのこぶし、昔から「田打ち桜」と呼ばれています。
なぜなら、この花が咲く時期と田んぼの土を耕す作業である
田打ち(田起こし)が重なるから。
そこでこぶしの開花は田打ちの合図として利用されてきたのです。
地域によって当然開花時期は違いますが、この辺りでは4月下旬から5月上旬。
つまりあと1ケ月ぐらい先の季節を歌っているようです。
今日は3月20日、春分の日。
春彼岸、そして暦の上では春の真ん中にあたります。