
先日、農業クラブからいただいた今年度の研究集録。
3年生が卒業する際に、2年間のプロジェクト学習の成果を短くまとめたものです。
これを読むと平成31年から令和元年にかけて
名農生がどんな研究をしてきたのか一目瞭然。
それにしてもたくさんの研究グループが
それぞれの学科に関連した研究に一生懸命取り組んでいることがよくわかります。
中にはドローン研究はもちろん、RED SIGNALSのLED信号機研究や
光を放つ太い筒にトマトを巻きつけて栽培する研究などが掲載されています。
しかし残念ながら環境班の研究は紹介されていません。
なぜならフローラが解散したため、現3年生には環境班が存在しないのです。
その代わりにフローラが支援したバブルボーイズの泡農薬研究が掲載されています。
でもこの頁をよく見ると、名農に詳しい方は珍百景的な不思議に気がつきます。
なぜならバブルボーイズは環境システム科の施設園芸班ですが、
アドバイスをしたのは、なぜか環境シスステム科2年の環境班と
園芸科学科果樹班の先生たち。
これはあり得ない学科を超えたコラボレーションです。
最近、個人や企業などが同じ目的のために集まって活動する
コンソーシアム(共同事業体)という言葉を聞くようになりました。
現代の課題は複雑化しています。お互いの得意分野を出し合って
学科の枠を乗り越えて行うプロジェクトも面白いかもしれません。
そんな視点でこの研究集録を読んでみると別の面白さがあります。
ダイジェスト版なので詳細は省略されていますが、
興味のある研究班同士ぜひ連絡相談しあってもらいたいものです。
さて本来なら今日は名久井農業高校のプロジェクト発表会。
2年生が今年開催される農業クラブ県大会に出場する研究チームを決める日でした。
ところがコロナで中止。どのようにして代表を決めることになるのでしょうか。
きっと各校、頭を悩ませているはずです。