ご覧ください。真っ白なクリスマスローズが咲いています。
ご存知のようにクリスマスローズとは愛称。
正しくはヘレボルスと呼ばれるキンポウゲ科の多年草です。
いくつか原種があるのですが、これはそのひとつ。
ニゲルまたはノイガーといわれる人気の原種です。
現在、店頭で出回っている色とりどりのクリスマスローズと違って
こちらは12月、クリスマスの時期に真っ白の花を咲いてくれます。
もうお分かりだと思います。つまりたくさんあるヘレボルスの中で、
クリスマスローズと呼ばれるのは、このニゲルだけなのです。
ではみなさんが一般に買い求める種類の愛称はなんというのでしょう。
それはレテンローズ、もしくはレンテンローズ。
4月12日は2020年のイースターですが
その46日前までがキリスト教でいう受難節。英語ではlentと呼びます。
その頃に咲くのでレテンローズという愛称がついているのです。
しかし日本に売り出す際、この名前は親しみがわかないということで
すべてまとめてクリスマスローズという名で売り出したのです。
それはともかく、この正真正銘のクリスマスローズ。
なぜ春分間近な今頃咲いているのでしょう。
記憶では12月に蕾をつけて咲こうとしているところを知っています。
もしかしたら昨年の暮れは例年と違って太平洋側に早々と雪が降ったので
その中で蕾のまま埋もれていたのかもしれません。
いつもと違う冬が、いろいろな生き物の暮らしを狂わしています。