
これはバラの枝です。
真っ赤な芽が膨らんできました。
春も近いというサインです。
先日3月14日に、東京で史上最速のサクラの開花が宣言されたように
この冬は暖かく、ものすごい速さで植物に春がきているといいます。
リンゴもサクランボもサクラと同じバラ科の樹木。
おそらく南部町特産の果樹の開花も早くなると思われます。
しかしこうなると怖いのは遅霜。せっかく早くできた蕾が
寒の戻りなど春の低温によって霜害を起こしてしまうからです。
そんなこと滅多に起きないと思うかもしれませんが
程度こそ差がありますが、かなりの確率で起きています。
ある年は、リンゴは問題なかったが、サクランボで被害。
翌年はその逆。果樹産地にいるとこんな霜害の話が毎年のように聞こえてきます。
果樹の受粉も収穫も1年間にたった1回だけ。
それだけに稲作同様、農家に与える天候不順による影響は大きいのです。
数十年前、こんな地域だからこそ気象データを集め、
農業経営に役立てようと気象班が結成され、大活躍したのも頷けます。
想像以上に早くやってきた春、そして旧暦では4月が2回続く今年。
昨日もかなりの雪が降り、なんとなく霜害が心配です。
さて今日から彼岸の入り。暦の上では春真っ只中となります。