温室の中で苗木が越冬しています。これはお茶の木です。
温暖化が進んでいる現在、将来は栽培する作物も変化すると予想されています。
そこでハンターズは先回りして、お茶の木の栽培に挑もうとしているのです。
そもそもお茶はツバキの仲間ですが、寒さにはあまり強くありません。
そのため、お茶や柑橘類は南の植物というイメージがあります。
でも調べてみると北限のお茶というのは意外にも北にありました。
新潟県は今も有名ですが、お茶を飲む習慣が日本中に広がったのか
秋田県、そして青森県の黒石、さらに北海道にまで栽培記録が残されています。
そうであればここ青森県南部町でも栽培できるかもしれません。
もちろん品質の良いお茶を作るには霧が発生するような場所など
いくつかポイントがあるようですが、まずは越冬できるかを温室で試したのです。
もう少し大きくなったら露地に植え付け、次は屋外での越冬チャレンジです。
そういえば確か2代目フローラの男子メンバーが、
自分たちでお茶を栽培して文化祭で試飲してもらおうという
なかなかユニークな提案をしてくれたことがあります。
チャレンジが大好きなフローラはそれに応える予定でしたが、東日本大震災が発生。
フローラは津波被害を受けたサクラソウを救うため
急遽、すべての研究を休止してレスキュー活動に取り組んだため
このチャレンジが実現することはありませんでした。
まもなく9年目の3.11。
ハンターズはそんな先輩の見た夢に挑みます。