
校舎廊下のボードにカレンダーが掲示されています。
それもとてもカラフル。よく見るとなんと手作りではないですか。
このような掲示物を作るのは農業クラブが得意ですが、このカレンダーは違います。
おそらく地元の小学生が作ったものではないでしょうか。
名久井農業高校にはリンゴの人工授粉や収穫、
サツマイモの収穫など農業体験をしようと
毎年たくさんの園児や小学生がやって来ます。
そんな子供たちに農業指導したのは園芸科学科や生物生産科の3年生。
どうすれば子供たちに果物や野菜に興味を持ってもらえるか
各自、さまざま工夫しては取り組んでいるようです。
これも立派な勉強。まるで先生を育てているかのようです。
かつて園芸教育学部と名付けたのもわかるような気がします。
きっと子供たちにとって良い思い出になったのでしょう。
そのお礼としてこのような可愛いカレンダーを届けてくれたようです。
残念ながら今春の高校入試から名久井農業高校は園芸科学科の募集が停止になります。
果樹園芸、野菜園芸など園芸地帯から
園芸科学科がなくなるのはどうも納得いきませんが、これも青森県が決めたこと。
これからは園芸科学科の作り上げた教育財産を
どう引き継ぎ、時代に対応しながら発展させるかが
残された生物生産科と環境システム科に課せられた課題です。
どうすれば名農生の力を伸ばすことができるのか。
今こそ知恵を集めて、ピンチをチャンスにしたいものです。
さて今日は子供たちを一生懸命指導してくれた3年生の賞状授与式。
本来は卒業式で渡すものですが、それでは時間がかかりすぎるので
卒業証書以外のたくさんの賞状や感謝状を前日に渡すことになっています。
この廊下に飾られたカレンダーも、3年生への立派な感謝状ではないでしょうか。