
太陽が地平線に沈んでまもなくすると
空は夕焼けから徐々に青色に変わっていきます。
これは地平線の下の太陽から届く青い光、つまり短い波長の光が
大気中のチリなどにぶつかり散乱しているから。
赤い光は波長が長いのでぶつかりにくく、まっすぐ進めますが
今太陽は地平線の下。したがって私たちの目には届かないので
このようなブルーブラックのきれいな空になります。
この現象はブルーモーメントといわれ
漆黒の闇に包まれるほんの数十分間だけ現れます。
昔は不思議な色に包まれるこの時間帯を
「逢魔時」といって妖怪と出会う時間といっていました。
フローラは2年間、この現象を研究して
国立極地研究所で発表したことがあります。
その際、どのように撮影すれば良いのかを
ブルーモーメントを専門に撮影しているプロの写真家に教わりました。
そこで話されたのはコツというコツはなく、誰でも撮れること。
しかし現象は限られた時間しか見ることはできないので
明るいうちに撮影場所に行き構図を決めておくと便利とのことでした。
その写真家のブエルーモーメントの写真集は今も販売されているので
ぜひご覧になってください。息をのむ美しさです。