
ハンターズの5名のうち、3名は進学希望。
2名が技術者として就職を希望しています。
昨年の12月からホウレンソウの露天風呂栽培に取り組んでいるのは
農業系の進学を希望している男子。
農業系とはいっても4大ではなく、
実践的な農業者を育成する短大のような学校です。
したがって誰よりも栽培には興味があり、一生懸命調査に励んでいます。
その彼が先日、とうとうホウレンソウの寒締め研究を終え収穫しました。
これは収穫した葉を少しいただいたもの。
左から室内での水耕栽培、中央は窓の閉まらない冷たい温室の中で
土で栽培したもの。つまり一般にいう寒締めホウレンソウです。
そして一番右が、彼が挑戦した寒締めホウレンソウの隣に設置した
養液だけを加温した露天風呂栽培です。
見ただけで右に行くほど葉が少し小さくなりますが、
葉の色が濃いのがわかります。
特に露天風呂栽培では多くの葉が少し巻いていました。
さて寒締めホウレンソウの魅力といえば何といっても高い糖度。
そこでデジタル糖度計で測定したところ、左の普通のホウレンソウは8度前後。
しかし中央の寒締めホウレンソウでは11度とかなりの甘さとなりました。
今年は暖冬のため気温があまり下がらず心配していましたが
糖度が10度以上とちゃんと寒締めホウレンソウになったようです。
では露天風呂栽培はどうでしょう。何と糖度は15度。
北海道農試が測定した一般的な寒締めホウレンソウデータを見ると最高は16度ぐらい。
つまりトップレベルの糖度となったようです。
問題なのは何がこうさせたのか。いろいろ原理を考えてみたいと思います。
さて大成功したハンターズの彼、調子づいたようで早速お代わり実験を希望。
次は小松菜でも同じ結果になるか、まもなく挑戦する予定です。