
農場の上に広がった青空。なんともいえない青色がきれいです。
さてみなさんは、流行色というのをご存知ですか。
一般に新商品を生み出す際、企業は消費者ニーズを調査します。
これはマーケティングというビジネスにおいては大切な行動です。
消費者の求めているものや抱えている課題を解決できるものを提案するとヒットするからです。
ところが色の世界はまったく違います。
よくテレビや雑誌で、今度の秋冬に流行する色が話題となり
多くの方が流行に乗ろうと、流行色を使った洋服などを求め大盛り上がりします。
流行色は「春夏」「秋冬」と1年に2度、二ユースになりますが
実はこの色を決めているのは消費者ではありません。
日本流行色協会という団体やアメリカの色関連の企業が決めているのです。
世の中の情勢などをみて決めるといいますが、決まるのはなんと2年前。
つまり流行する前に、流行色が決まっているのです。
まさに誰も知らない流行です。
なぜなら2年前に決まっているとアパレル業界は
計画的に商品を製作でき、売れ残りも少なくなるからです。
この手法は消費者ニーズを探って商品開発するというセオリーとは違い、
消費者ニーズのタネを生産者側が作り出して社会現象を起こすかなりの高等手段。
業者の思い通りに振り回されている消費者が滑稽に見えてきますが
農業者も、こんな手法の売り方を取り入れると販売量が増え、
さらに新しい農業ビジネスが生まれるかもしれません。
さて2020年、まだ始まったばかりですが、すでに流行色が決まっています。
今年の流行色は「クラシックブルー」。夜空のような深いブルーです。
精神的に穏やかで安定した色合いのブルーは
集中力を高める効果があり、信頼と信用を必要とする時代に
ふさわしい色として選ばれたそうです。
なおこの色は年間を通した流行色。季節ごとにまた違う流行色が発表されます。