またまた例の面白いものをお店で見つけました。
これは南部せんべいで赤飯を挟んだもので
「せんべいおこわ」といわれる食べ物です。
2枚のせんべいが容器になるだけでなく
最後はそれすら食べて無くなってしまう究極の携行食で
先人は農作業の合間に食べていたといわれています。
しかしどうしても納得いきません。なぜなら赤飯はもち米で作るもの。
低温多湿で冷害が多発するこの地域では、お米は貴重なため
神様やご先祖さまにお供えするもので、日常的に食べるものではありません。
いろいろ考えていたら、昔の墓参りを思い出しました。
墓参りの際、さまざまな食べ物を持っていきますが
このせんべいおこわも、お墓のお供えとしてあがっていたのです。
墓参りなら赤飯をあげるのは当然。
しかもせんべいがお皿代わりになるので
そのままお墓に置いていくことができます。
このような風習が近年になってイネの品種改良が進み、
県南地域でもお米がとれ、普段でも食べられるようになった際、
「せんべいおこわ」の優れた機能が
農家の携行食として応用されたのではないでしょうか。
こんな地域に残っている食文化や風習を探ってみるのも
面白いプロジェクトになるはず。
まだ覚えている人がいるうちに、誰か挑戦してみてはいかがですか。
さて今も昔も変わらないのは赤飯はおめでたい時に食べるという風習。
実は本日、南部町の名士が集まり公民館で新年の会合が催されます。
その際、昨年、町の栄誉を高めた方を町長さんが表彰してくれるのですが
なんとバブルボーイズとハンターズも選ばれました。
もちろん南部町在住のメンバー限定で、7名中3名が受賞対象です。
表彰の後は大人は酒席となるようですが、高校生の彼らは参加できません。
その代わり大きなお弁当をくれるようです。
もしかしたら赤飯かもしれませんね。
新年早々、表彰とは「こいつぁ春から縁起がいいわえ」!