
今でこそ高校生の海外研修は珍しいものではありませんが
今から30年以上も前に積極的に国際交流に務めていた農業高校がありました。
それが名久井農業高校。本校です。
当時はアメリカの農業クラブFFAからの留学生が数年おきにやってきては
半年や1年間のホームステイをしながら名農で勉強していたものです。
今でこそ観光農業の先進地で海外からのお客様がやってくる南部町ですが
平成の大合併前の名川町は外国人が歩いているだけで大騒ぎになってしまう田舎町。
テレビや新聞でも話題となりました。
留学生が初めて来校した頃は遠慮していた名農生も徐々に話しかけるようになり
目に見えて明るく楽しい学校に変わっていきました。
またその後、名久井農業高校独自のアメリカ研修も始まり
毎年、多くの名農生が国際交流に励んでいたのを覚えています。
残念ながらこれらの企画はだいぶ前になくなり、
見学にやってくるアジアからのお客様こそ時々いますが
長期留学生がやってきたり、名農生が海外に出かけることはなくなっていました。
ところが昨年から希望者を募ってアメリカの家庭でホームスティしながら
2週間ほど高校に通い、交流をしてくるプログラムが復活しました。
昨年はフローラのメンバー2名も参加し、貴重な体験をしてきています。
どうやら今年も2月に行われるようで今、学校はその準備に入っています。
また冬休み中に台湾に行く別の企画もあるようで、名農はちょっとした海外ブーム。
一人で海を渡るにはお金と勇気が必要ですが、「みんなで渡れば怖くない」。
最初はそんなノリで構わないので、自分磨きにチャレンジして欲しいものです。