先日、またまた機会があったので
八甲田山を越えて津軽地方に行ってきました。
そこで見た景色がこれ。一面に広がる黄金色の稲穂です。
そして遠くに見える山が津軽富士とも呼ばれる岩木山。
本当にきれいな姿です。
いつもこの景色を見ると感じるのが空の広さ。
名久井農業高校のある南部町は低い山に囲まれているため
地平線を見ることはありません。
つまり山があるため極端にいうと津軽よりも空が狭いのです。
吉幾三さんや太宰治さんが津軽平野を題材にするのもわかるような気がします。
さてみなさんは青森県ならどの町でもたくさんお米がとれると思っていませんか。
実は地域によってかなりの差があります。
平成26年のデータですが、名農のある南部町の10a当たり収量は583kg。
だいたい太平洋側の南部地方はこれぐらいの収量です。
しかし津軽地方はそんなもんじゃありません。
津軽市で644kg、五所川原市では636kg。
南部地方に比べて約60kg、つまり1俵も多いのです。
では低温多湿の偏東風である
ヤマセが常に吹き込む下北地方はどうでしょうか。
なんと下北半島のてっぺんにあるマグロで有名な大間町は
わずか453kgしかとれません。もちろんこの差は気候の違い。
同じ手間をかけてコメ作りしてもこんなにも収量に違いがあるんですね。
収量の差は収入の差。気候の違いとはいえなんとも無情なものです。
台風崩れの温帯低気圧が去った津軽は今稲刈りの真っ最中。
今年も美味しいお米がとれそうです。
ところで吉幾三さんの津軽弁ラップが話題です。
みなさんは歌詞の意味がわかりますか?
同じ県民でも南部地方の私たちにはかなり難解です。