
ハンターズが栽培しているトウモロコシ。
何グループかに分けて育てていますが、
このグループはずいぶん早く穂が出てきました。
草丈も人より小さいのであまり良い実がなるとは思えません。
植物は実をつける生殖成長に入る前に
栄養成長といってまず自分の体を大きくします。
しっかり光合成を行い、茎葉にたっぷり養分を蓄えてから
子孫を残す生殖成長に移行するのです。
ところが栄養分がないと大きくなれません。
このままではまずいと判断した植物はまだ栄養があるうちに
すぐに種子を作る生殖成長に切り替えます。
このトウモロコシは間違いなく栄養不足のため早く穂を出したものです。
なぜなら植え付け時にちょっぴり堆肥を施しただけなのです。
栽培農家ならこれは大失敗。笑いごとでは済まされません。
でもハンターズにとってこれは仮説通りの結果。
同じ施肥方法でも策を施したトウモロコシはまだ穂が出ていないのです。
農業高校は農家のプロを育てる高校。
したがって先生方は栽培のプロともいえます。
きっとハンターズのこんなトウモロコシを見て
「失敗した!」と笑い者になっているかもしれません。