
タンポポが咲いています。
南部町にも日本タンポポが咲く場所がありますが
残念ながら、これは西洋タンポポです。
さてこのタンポポ、黄色の花の茎が斜めになっています。
これは受粉したという証拠。
タンポポは茎をまっすぐ上に伸ばして咲きます。
そして受粉するとその茎を地面に並行になるぐらい低く傾けます。
これは次に咲く花の邪魔をしないためです。
しかしタンポポの凄さはこれで終わりではありません。
低い状態を保ちながら種子を作ったら
今度はまた茎をまっすぐ上に立てるのです。
もちろん風に乗せて種子を飛ばすため。
低い状態では遠くに飛ばせないからです。
このようにタンポポは茎を立てたり倒したりして
その時々の任務を遂行しているのです。
そんなタ西洋タンポポですが、さらに掟破りの技を持っています。
なんと受粉できなくても種子ができてしまうのです。
これを無性生殖といいます。
種子を作るのに花粉はいらないとは卑怯者。
あちこちに西洋タンポポが繁殖するのも納得です。