
細い葉なのでちょっとわかりずらいかもしれませんが
ダイコンの手前にまたまた発芽してきた作物があります。
これはニンジン。早く収穫できるミニニンジンです。
先日、ハンターズのメンバーが一生懸命播種したものです。
ところがちょっとマズイことに気がつきました。
実験に使おうと思って育てているのですが
よく考えると別の品種の方がより適しているようなのです。
実験は光とニンジンの色素の関係。
植物は強い光を浴びると植物色素であるポリフェノールを合成して身を守ります。
フローラは長年、光を照射しては野菜の花や葉、
実などのポリフェノール量を測定するような研究ばっかりしていたので
3年生になるとその辺りの仕組みをだいたい理解していました。
するとある3年生のメンバーが、光が直接当たらないニンジンや二十日大根にも
色がついているのはなぜだろうか。そして強い光を照射したら
根の色素も増えるのかという疑問を持ったことがあります。
彼はまもなく卒業してしまったので、
この疑問の答えを見つけることはできないでいました。
そこでハンターズでフローラの宿題をやろうとニンジンを播種したのですが
ご存知の通り、ニンジンのオレンジの色素はカロテノイド。
合成に直接光が必要ない色素です。
これでもなんらかの結果は得られると思いますが
どうせならアントシアニンを持ったニンジンを使った方が面白いと考えたからです。
一般によくいう黒ニンジンとか紫ニンジンというものです。
すでに新しい種子は手配していますが、せっかく育てているので、
このニンジンも実験に使ったり、収穫して資金にでもしようと考えています。