10年間の研究活動で数々の日本一を受賞したチームフローラフォトニクス。
日本中を駆け回ったメンバーの超積極的研究活動の原動力は潤沢な資金。
支出の自由度を考えると体感的には
スーパーサイエンスハイスクールを凌いでいたかもしれません。
副賞としていただいた賞金は次なる研究につぎ込み
そしてまた受賞しては賞金をいただくという好循環は10年間途切れませんでした。
「賞金稼ぎ」とからかわれたこともありましたが
決してみなさんが思うほど無駄遣いはしていませんでした。
しかしそんなフローラですが、出費を惜しまないものがありました。
それが実験材料や実験機器の購入。普段は代用できるものを探しますが、
ここぞという場合にはたとえ高額でも手に入れたものです。
そのひとつが水質を測定する装置。簡易ではありますが20万円以上もしました。
学校にお願いしたら10年経っても買ってくれることはないでしょう。
しかし思い切って購入したおかげでバイオエンジンの開発に成功し、
昨年のストックホルムでの大活躍にもつながりました。
この装置は今年もハンターズが大切に使っています。
さてハンターズはフローラと違い、まだ駆け出しの研究チーム。
予算などスズメの涙しかありません。
したがって使用する植物は自分たちでタネから育てることになりますが
唯一、なけなしの資金をはたいて購入した苗があります。
それがこの研究に使うワタの苗。コットンです。
昔から東北は寒いので綿花の栽培はできません。
したがって種子などもらえないため、購入することにしたのです。
裕福なフローラがみたらと大笑いすると思いますが
わずか数千円でも今のハンターズにとっては大金。
それでも研究に必要なものには出資を惜しまないという
フローラの流儀は引き継がれています。