
このところ植物ネタが多くなってきました。
これも春になった証拠。嬉しい限りです。
ではこの植物はわかりますか。ご存知、西洋木蔦。
へデラ(学名)とかアイビー(英名)といった方がわかるかもしれません。
ウコギ科の常緑樹で他の植物やフェンスなどをつたって20m以上も伸び
甲子園や教会の壁を覆うなど、なかなか趣のある風景を作り出すので人気です。
栽培はとても簡単ですが、放っておくとすぐ繁殖するのでご注意ください。
さてこの写真のアイビーには斑入りの葉も見えます。
斑入りとは一般的に緑の中に白い部分のある葉。
白い部分の細胞にはクロロフィルがなく、その代わりに
クロロフィルができる前段階のプラスチド(白色体)が入っています。
なんらかの理由でクロロフィルに分化できなかったり
仮にできても維持できなかったりするため、
このように斑入りになるといわれています。
クロロフィルがないということは光合成ができないということ。
動き回れない植物にとってこれはどう考えても不利です。
いろいろ研究されているようですが、
斑入りを作る意味や原因の詳細は残念ながら未解明。
まだまだ分からないことがたくさんあるようです。