
雪にバラの実が落ちています。
実が貧弱なことからおそらく生育途中で枝が折れてしまったようです。
リンゴもサクランボもバラ科であることから分かるように
バラにも赤い実のなる種類がたくさんあります。
そしてこの実のことをローズヒップといいます。
代表的なのが日本にもあるハマナス。
バラの原種のひとつで学名でロサ・ルゴーザ(Rosa rugosa)といい
その大きくて朱色がかった赤い実は夏から秋に見ることができます。
ただ早く実をつけるため晩秋になると実が落ちてしまうのが欠点です。
冬まで実を楽しむならロサ・カニーナ(Rosa canina)という原種がオススメ。
一重咲きの花も素敵ですが、実を野鳥が食べにくるので庭が楽しくなります。
もちろん飾ってみてもいいものです。
さらにこの実を乾燥させて実を割り、中から種子を取り除き
お湯に数分つけるとお馴染みのビタミンCたっぷりのローズヒップティー。
バラというとどうしても人の手によって
華麗な姿に改良されたものがイメージとして頭の中に浮かびますが
原種の素朴な花もいいものです。
手入れも簡単で放っておいても花が咲き実がつきますので
花や実をぜひ楽しんでください。