
霜降りといってもお笑い芸人ではありません。
先週ですが、名久井農業高校のグランドの芝に
ご覧の通り、本当の霜が降りているのです。
緑でもなく茶色でもなく不思議な色合いが
一面に広がっているのでとても幻想的です。
しかし名農生が全員揃うころには
太陽の熱によって徐々に消えてしまうので
名農生でもこのような風景を知らない人がたくさんいるはず。
ちょっと早起きした人だけが見ることができる特権です。
さて霜降りで思い出しましたが、
名農にはかつて牛や豚、鶏がたくさん飼育されてました。
したがって動物園がない青森県の子供たちは、動物を見学しようと
保育園や小学校を通して毎年訪れていたものです。
しかし畜産科が廃止されたことで、徐々に減らしていき
10年前は黒毛の肉牛だけが数頭残っているだけでした。
すでに家畜を学ぶ科目は廃止されていましたが
中には動物が大好きな生徒がいて、
放課後や休日に出校しては先生と一緒に世話を行い
大きくなった牛から徐々に出荷していたようです。
そして名農最後の一頭を出荷した時、嬉しい連絡が届いたのです。
なんと肉質は最高級のA5ランク、立派な「霜降り」です。
最高の評価を受け、みんなで喜んだという記憶があります。
家畜は出荷するまで時間がかかるうえ、
朝夕の餌やりや畜舎の清掃など毎日管理作業があります。
おそらく管理に携わった名農生も感無量だったのではないでしょうか。
名農には住人がいなくなった牛舎が今も残っています。
さて雪が降ってしまった今の名農。
霜どころか一面雪になっています。