黄色い菊の花が販売されています。
といってもこれはお彼岸用の花ではなく食べる食用菊。
南部町の特産物ですが、みなさんの地域では食べますか。
ほろ苦い風味ですが大好きな人はたくさんいます。
この食用菊にはいろいろな思い出があります。
まず一つは科学コンテストのテクノ愛。
フローラ2代目が食用菊にLEDを照射して
ブルーベリー並みにポリフェノールを増やしグランプリを受賞しました。
もう一つはイオンビームによる突然変異育種。
理化学研究所の協力で突然変異を誘発する実験を行いました。
しかしその年は夏でも低温と長雨が続く冷夏。
せっかくの処理した食用菊の苗が全滅してしまいました。
もし味、花の色や形、開花時期や草丈などに変化が生じたら
「名農」という名前の新品種を作ろうと意気込んでいたのでとてもショックでした。
菊は挿し木するとクローンで大量増殖できるため品種改良にはもってこいの植物。
今考えても、とても残念です。
菊のポリフェノールを増やしたり品種改良をしようとしたあたりに
フローラが草花班であったことをうかがい知ることができます。
そして最後は農業クラブのプロジェクト発表。
現在、全国大会では優れた研究に農林水産大臣賞が授与されますが
そのきっかけを作ったのが名久井農業高校の食用菊の研究。
長野の全国大会に訪れた当時の森農林大臣がこの研究に感動され
翌年から農林水産大臣賞の授与が決まったのです。
これば何十年も前の古いお話ですが、
皮肉なことにそれ以来、全国最優秀から遠ざかっている名農研究班。
ぜひ取りにいってほしいものです。