
環境システム科の立体水耕装置にびっしり植えられている夏秋イチゴ。
秋だというのにこんなに実っています。
植物学的にいうとイチゴの旬は初夏。
露地で家庭菜園を行うと甘いイチゴが初夏に実ります。
したがって昔のイチゴは一季咲きのため、
夏を過ぎると手に入りませんでした。
でもケーキ屋さんには年中イチゴショートがあります。
これは日本で採れない夏秋は海外から輸入していたからです。
この時期に採れないものかと品種改良を加えて誕生したのが
夏や秋に実るこの夏秋イチゴなのです。
特徴は酸味。ものすごく甘いイチゴではなく甘酸っぱいのです。
なぜならケーキに乗せるには味の対比ということで
酸っぱくなければならないのだそうです。
それを知っている私たちは何の問題もないのですが
一般の方に食べてもらうと、甘いイチゴではないため
美味しくないといわれてしまいます。
なんだかかわいそうな夏秋イチゴ。
でもジャムにしたら酸味があって美味しいと思います。
さて現在、イチゴの旬はいつだと思いますか。
植物学的には初夏ですが、
1年間で一番収穫の多い時期を旬と解釈すると冬になります。
クリスマスケーキに使うためで、
いろいろな資料にイチゴの旬は冬だと載っています。
自然ではありえない真冬に暖房をたいて収穫するイチゴ。
これを旬と教えるのには抵抗を感じます。
本来の旬を子どもたちに知ってもらうためにも
家庭菜園をぜひしてもらいたいものです。