「萌え~!」
2005年の流行語大賞のトップテンになった言葉で
オタクが使うスラングとして話題となりました。
何がきっかけでこの言葉が誕生したのかよくわかりませんが
そもそもは草木が芽を出すという意味。
したがって農業高校では特別珍しい言葉ではありません。
とはいっても使う場合は「萌え~」ではなく
「萌芽」(ほうが)といいます。
さて暖房もなくまだ寒いチームの温室。
生命の存在をあまり感じない冷えきった空間の中ですが
とうとう春がやってきたようです。
中心に見える5mmほどの葉はサクラソウ。
ご存知種差海岸のサクラソウの「萌芽」です。
数は減らしているとはいえ全国各地に存在する野生のサクラソウ。
その中でも種差海岸のサクラソウは葉緑体の遺伝子が
どこの地域のグループにも属さない
固有のものであることがわかっています。
葉緑体もミトコンドリアもほとんどが母系遺伝。
人間のように祖母をたどってルーツを探れるようです。
チームが保全に取り組んできたのは被災地復興だけでなく
こんな貴重な生物資源を守ろうという理由もあるのです!