
園芸科学科の農業経営シミュレーションで人工授粉が始まりました。
生徒がリンゴの生産販売を行う農業会社を立ち上げて
実際に農業経営を体験することでその仕組みや
経理について学ぶという学校設定科目です!
机上では理解するのが難しい利益や経費の知識が
不思議にこの科目ではすっきり頭に入る長所があります。
今年のチャレンジャーは8名、3つの会社。
ゲームセットの11月末まで今年も汗水流して頑張ってくれるでしょう。
さて人工授粉を行うとリンゴは変形果が減り、実が大きくなります。
なぜならリンゴの雌しべ先端の柱頭は5つに分かれていています。
これは5つの子房がくっついてできているためです。
そのため5つ全部に花粉がつかないと種子ができない部屋(子房)が
できるので形が変形してしまうのです。
今年チームはサクラソウの人工授粉を行います。
種子繁殖を促し遺伝子の多様性を確保するのが理由ですが
サクラソウもリンゴと同じだとしたら昆虫が授粉したものより
種子数が増加する可能性があります。
結実率が低い種差海岸の自生地にとって種子量の確保は重要。
チームの保全活動はリンゴの人工授粉から学んだ経験も活かされています。