うーん、うーん、矢野貴章がきのう15日のゲームでも無得点だった事実だけが、昨日のゲームの「画竜点睛を欠く」部分でしたなぁ。
ゴールするだけがFWの仕事ではないけど、一方で、FWの最優先任務はゴールネットを揺らすこともであるわけで。

あのドンピシャヘディングシュート、コースがズレていたらなぁと何度も詮無きことを夢想する次第。

ところで、モンテディオ山形の宮沢克行のファインシュート、これは、非常に皮肉なことだけども、岡田武史監督がサムライブルーメンバーを選出する考課材料として、矢野貴章を評価したモノが〝反映〟された形となってしまいましたね。
平たく書けば、矢野の持ち味が仇となって、宮沢の得点をアシストしたようなもの。

山形のコーナーキックで、貴章がジャンプして!首を捻りながら!ヘディングで強烈にクリア!
あの瞬間“そうそう、これこそ、岡田監督が彼をW杯選手に抜擢した特色のひとつだよね”と内心ほくそ笑んだら、物凄い速さでボールが新潟ゴールに突き刺さって、一瞬、何がなにやら?ポカーン状態でした。

『キャプテン翼』で喩えるところの、“南葛ゴールキーパー、森崎君、一歩も動けずー”みたいな弾丸シュートが、元アルビレックスの宮沢克行選手の利き足から放たれたわけで。
あんなのマーベラスなシュート、流石に先週、岡崎や藤本らのシュートをビッグセーブした東口順昭でも棒立ちするしかありませんわな。

ボクシングでいうところの「カウンターパンチ」。
矢野のクリアボールの勢いが弱かったら、あそこまでスピードのあるシュートを打てたかどうか。

と、新潟にとっては不運な失点だったけど、それを考慮の外に置けば、“セットプレーの守備などに期待している”というのを、ビッグスワンスタジアムに訪れた観客とスカパー視聴者に、改めて知らしめましたよね。


昨季から富に顕著ですが、コーナーキック・フリーキック時における矢野貴章のディフェンス力は、大いなる「盾」ですよ。
ワールドカップ南アフリカ大会でも、その守備能力が存分に発揮されることを信じて祈っています。

あ、でもクリアボールが、敵選手に渡って、そこから弾丸シュートが放たれるというシチュエーションだけは、起こって欲しくないものです。


ところで、地上波テレビスポーツニュースでは、宮沢のGOALが画面に登場しませんでした。
あの得点シーンは、純粋に多くの人々の目に触れてもらいたいのに……

岡崎慎司と松井大輔へのインタビュー時間5秒くらい削れば、ミヤの映像を挿入することくらい出来たでしょうに!