最終的なスコアはともかく、アルビレックスレディースが押せ押せの展開を見せるのだけは予測できたけど、[8-0]という点の入り方には、目を疑っちまいましたわ。
前節の伊賀FC戦後、上尾野辺が“点差をつけて勝ちたい”と言っていたけど、ホントにそうなるとは露ほども思わず。
なにも新潟レディースの力を過小評価していたわけではなく、経験則と過去のデータから、そう考えてしまったわけでして。

それにエルフェン狭山は、あの浦和レッズレディースには[0-1]、あの日テレ・ベレーザには[1-3]、あの東京電力マリーゼには[0-4]と、〝十分な抵抗〟を示しています。
今季はINAC神戸相手に、5回もゴールネットを揺らした新潟だけど、せいぜい3ゴールが関の山かな、と。

それが8回も揺らすなんて!!!

そこで、データ漁りが好きな吾輩は、リーグガイドブックを捲って捲って、この点差の〝異常性〟を調べてみることに。


先ずは、アルビLが1部リーグに昇格してからの、1試合の最高得点記録をチェック。
2007シーズンは、7/22の対伊賀戦の3得点。
2008シーズンは、7/13の対伊賀戦の3得点。
2009シーズンは、7/5の対高槻戦の3得点。
ユニークなことに、毎シーズン、7月に1試合最高得点を記録していますね。

そして2010シーズンは、第1節のINAC神戸レオネッサ戦で5得点。
第6節のASエルフェン狭山FC戦で8得点。

昨季なんか、1シーズン通して、通算20得点ですよ!
それが、今季は、1度に5得点だの、8得点だのと!!

おまけに今シーズンの通算得点は、もう「17」。
2009シーズンは「20」、2008シーズンは「21」、2078シーズンは「20」。
「固め打ち」できたからといえは、過去を知る人間としては唖然としますわ。


次に、2部リーグ時代まで遡って、8点差をつけたのは何時以来か、ということを。
2006シーズン、新潟Lがディビジョン2で戦っていた時代。
5/21の対熊本戦で[6-0]
7/16の対熊本戦で[8-0]
9/18の対熊本戦で[15-0]
9/24の対清水第八で[7-1]
10/15の対狭山戦で[6-0]

2部リーグは、同一リーグでありながら、上位と下位との実力差が甚だしく、ここまでヒドくはなにしても、4点差・5点差の試合など珍しくもなんともなかったわけで。
ということで、アルビレディースの8ゴール&8点差勝利は、2006年9月18日以来、ってことになりますね。
なお、そのゲームで、上尾野辺が4得点、川村が2得点、記録しています。

ここで豆知識。
結果的に言えることなんだけど、アルビレディースが熊本から15ゴールを奪ったことが、1部リーグ昇格に直結しました。
何故ならば、アルビLのディビジョン1昇格は、得失点差で決まったから。
もしも熊本に15点差で勝ってなかったら、1部昇格は遅れていたかもしれないんですよねえ。


第三に、リーグ全体で見た場合の「8得点」。
2009シーズンの大差試合は―
ベレーザ×高槻の[6-1]
INAC×高槻の[6-0]と[8-0]。

2008シーズンの大差試合は―
ベレーザ×伊賀の[13-0]と[6-0]
浦和×伊賀の[7-0]と[8-0]
INAC×伊賀の[7-0]。

2007シーズンの大差試合は―
ベレーザ×岡山湯郷の[8-0]
ベレーザ×大原学園の[7-1]
ベレーザ×TASAKIの[6-0]
浦和×大原学園の[8-0]
岡山湯郷×大原学園の[6-0]
INAC×伊賀の[7-1]。

ここ3シーズンを調べると、8点差試合は、たった5試合。
7点差まで拡げると7試合。

そして共通項があって、大量リードしたチームというのは、ベレーザやレッズL、レオネッサなどといった優勝争い常連クラブだという点。
別の見方をすれば、成績優秀なチームは、大差勝利を挙げるくらいの力がないといけない、ということ。
「必要十分条件」じゃないですけどね。
その法則からいえば、アルビレディースは強豪への階段を確実に昇っていると言えますな。


最後に、新潟Lの大敗記録について。
何点差を以って、または何点奪われたことで「大敗」と定義づけるのか、その基準は人それぞれでしょう。
サッカーでは、4点差ないし5点差がつけば「虐殺」と書いていいんじゃないでしょうか。

そうすると、アルビレディースは意外なことに、ボロ負けを喫したことが僅かしかないんです。
統計を取ったら、3点差での敗北は数多いんだけど、4点差以上は滅多にない。
4失点しても、1点・2点返して「3点差負け」「2点差負け」というのが、結構あります。
このへん、男子アルビとは、虐殺され具合と頻度に違いがありますのぉ。

リーグ戦で最も点差が開いた敗北は、2007シーズンの10月14日の対岡山湯郷戦の[0-5]。
全日本女子選手権を含めると、2007シーズンの12月24日、準々決勝でベレーザに[0-9]というスコアで木っ端微塵にされたことがあります……