浦和レッドダイヤモンズが国立霞ヶ丘競技場での主催興行ではなく、駒場スタジアムでのそれに拘ったということを書いたところ、それは誤っているという指摘を受けました。
でもですね、浦和の前社長の藤口さんが、以下のようなことをインタビューで語っているのです。
これは「J+」というサッカー専門誌に載っていたものです。

またコメント欄に、テレビ番組でこの主旨のことをご覧になったという書き込みがありました。
それ、当方も見ています。

しかしながら、現実には、浦和レッズは国立霞ヶ丘競技場でのホーム興行をしているとのこと。
これの整合性について、私は分かりません。
ただ、こういう裏付けがあって、浦和の駒場開催へのこだわりを例示した次第です。
それはご了解いただければと思います。

以下は、インタビュー抜粋。


――なるほど。象徴的な数字が初年度の観客動員記録です。レッズは最下位です。しかし、これはレッズが、極論すればレッズだけがホームタウンにこだわっていたことの証拠でもあります。
「その通りですね。当時はチケットは飛ぶように売れましたから、多くのチームが国立競技場でホームゲームを開催していました。でも僕らは駒場にこだわった。だって僕らの家は駒場です。そこをしっかりやらないとダメだと思った。家を空けて、よそのパーティ会場でばかり試合をやっていたら、ホームなんてできるはずもないわけで」

――おかげで経営的(入場料収入)には苦戦したと思いますが……。
「それはそうですね。国立でやれば5万人入るのに、(当時の)駒場は1万人。5分の1ですから。でも目先の利益にとらわれていては話になりません。だって、僕たちは新しいスポーツ文化を創ろうとしていたんですから」

――あの時期に「家」の土台をしっかり築いたからこそ、ブームが去って他クラブが観客動員を落とす中、人気を維持することもできたというわけですね。
「しかも、それに応えて浦和市が2年連続でスタンドを増築してくれました。市もすごいし、市を動かした市民の力もすごかったと思います。チームの成績は最下位なのに、あんなに応援してくれる人たちがいた。ありがたいことです」