「不公平」という表現は適当ではないんだけど、でもやっぱり「不公平」と思ってしまうんだよなあ。
同一大会で「2勝」しているのに、片やベスト8、片やベスト16。
記憶に残りやすく、ニュースバリューがあるのは、当然のことながら前者だもんね。


日本文理高校野球部が、第91回全国高等学校野球選手権大会で、準々決勝進出を果たしました。
ベスト8入り、素晴らしいことです。
新潟県勢は概して戦績が悪く、選手権大会でベスト4入りを成し遂げていない数少ない県の一つであるほどだから、ぶっちゃっけ喜ばしい結果です。

          だがしかし―
「新潟県勢25年ぶりの8強めでたし」という論調に、抵抗感を覚えるんですよね。
いや、日本文理高校野球部にはケチをつけていません。

では、ナニが不満かというと―
2年前の平成19年の大会では新潟明訓高校野球部が、1回戦と2回戦とを勝って、夏2勝を成し遂げています。
15年前の平成6年の大会では中越高校野球部が、1回戦と2回戦を勝って、夏2勝を果たしています。

さて、今大会の日本文理は、1回戦を経ず、2回戦からの登場でこれに勝ち、昨日の3回戦にも勝利して、クォーターファイナルに進みましたよね。
日本文理は2勝して、ベスト8入りです。

しかし前記の新潟明訓と中越は、同じ2勝を挙げながらベスト16です。
全国大会で2回勝ったという点では、これら3高校に違いは無いのに、でも日本文理の方が〝評価〟されてしまうというのが、どうにも腑に落ちんのですわ。

まあ、こういうことが起きてしまう大会方式が原因なわけだけど。

日本文理は2回戦からの登場だから、ベスト8入りを達成するには2勝することが必要。
けども中越と新潟明訓は1回戦からの登場だから、8強入りには3回勝つことが必須。
実も蓋もない書き方だけど、これってくじ運次第でしょ。

だからそのー、日本文理が25年ぶりの8強だとマスメディアは報じているけども、その裏返しとして、同じ夏2勝を成し遂げた中越と新潟明訓のことが〝スルー視〟されているように思えて仕方ないんです。

振り返ってみれば、25年前の昭和59年の選手権大会で準々決勝進出を果たした新潟南高校野球部もそうでした。
戦後初の新潟県勢のベスト8入りで県内は沸いたものだけど、実は新潟南は1回戦からじゃなく、2回戦からの登場だったんですよね。

なお、その3年前の昭和56年の大会では新発田農業高校野球部が、「やはり2勝」したんだけども、1回戦からの登場だったんでベスト16止まりでした。


インターハイなどでは、前年度の大会実績を基にシード校を決めるので、2回戦からの登場校の選別にはある程度の納得がいくんだけども、高校野球は運次第だからねえ。

で、何を言いたいかというと、選手権大会の出場校の評価を、ベスト8・ベスト4・準優勝・優勝というのだけで見るばかりじゃなく、その大会での勝利数という物差しでも図るべきじゃないかと!
とりわけ新潟県のような「高校野球後進県」では。
2勝を記録した中越高校と新潟明訓の当時のナインも、今大会の日本文理同様に、素晴らしき戦績を残したんだと再評価すべきじゃないかと!


さて、新潟県勢は、選手権大会で「同一大会3勝」というのを果たしていない2つの県のうちの一つだそうです。
ちなみにもう一つは岩手県勢。
日本文理には、新潟県勢としては新記録となる夏3勝目を果たしてもらいたいとものです。
どこの高校と準々決勝で対戦するのか分からないけど、その学校に勝利することを心より祈っております。