今年度の全国高等学校サッカー選手権大会、3回戦まで消化したわけですが、試合結果をチェックしていて、非常に、非常に、非常に気になったことがあります。
それは―

           虐殺試合が多い

       打ち合いがゲームが多い


例えば、愛知県代表の東海学園高校×佐賀東高校は、[0-7]。
大阪桐蔭高校×岩手県代表の不来方高校は、[5-0]。
徳島商高校×山梨県代表の韮崎高校は、[4-3]。

國學院久我山高校は、2回戦と3回戦、いずれも[7-1]のスコアで大勝。

鹿児島城西高校は、1回戦で4ゴール、2回戦で5ゴール、3回戦は7ゴール、というふうに、試合を重ねるごとに得点数が増加。


そこで吾輩、昨年度に選手権3回戦までの大会総得点と、今年度のそれとを集計してみました。
そうしたら、昨年度から大幅にゴール数が増えていることが判明!!

昨年度、1回戦から3回戦までに生まれた総得点数は「109」。
そして今年度、1回戦から3回戦までに誕生した総ゴール数は「132」。

もっと驚くべきは、一昨年度の大会との比較!!!
2年前の全国選手権、1回戦から3回戦までの総得点は「88」だったんですわ。
それが、1年前は「109」で、今年度は「132」

更に更に衝撃的な事実も判明して。
2006年度の大会決勝戦までの総GOAL数を調べたら「104」!!!!
なんと、2年前の大会の総得点を、1年前の大会では、3回戦までで凌駕していたんですよね。

でも、この数字も〝カワイイ〟もので。
前回大会で生まれたゴールの総数は「128」。
なのに、今大会、既に「132」のゴールが生まれてんですわ

 

2年前の高校選手権大会、2006年度の大会ですが、PK戦決着がやたら多いということが〝問題視〟されました。
加えて、総得点の少なさも。
ペナルティキック戦が多い=守備的なゲームが多いと分析されて、日本サッカーの最大の課題『決定力不足』とリンクされて、批判的な論調が展開されたのを覚えています。
この年は、FIFAドイツワールドカップ開催年で、「QBK」が象徴するように、日本代表の得点能力の著しい低さが、批判の的となっていましたからな。

なお、準々決勝以降はペナルティキック戦は皆無だったものの、全47ゲーム中、PK戦決着にまでもつれ込んだのは「15ゲーム」。
ちなみに、今大会のPK戦の数は、3回戦までで「8」。
前回大会は「8」でした。

ただ、この大会の傾向を、当時の日本代表監督イビツァ・オシムさんは、“2006年のワールドカップを反映している”と看破していました。
W杯で頂点に立ったのは、堅守がシンボルのイタリア。
そして、イタリアの主将であるカンナバロの守備力が高く評価され、彼はバロンドールとFIFA年間MVPに輝いてんですよね。
また、2006シーズンのJリーグ覇者は、高度な防御力を発揮した浦和レッズでしたからな。

さてさて、2008年の主要な世界的サッカー大会といえば、「ユーロ2008」。
ユーロ2008は、美しい攻撃サッカーを披露したスペインが優勝し、やはりアルシャビンを中心とした攻撃力が看板だったロシアが、旋風を巻き起こす―
このトレンドが、高校サッカー選手権に反映された、という仮説は、あながち外れていないと思うんだけど、どうでしょう?

でも、あんまりにもゴールが生まれるってのも、問題有りのような……
こうも「虐殺試合」 や「打ち合いゲーム」が多いってのはねえ……