〝角が立つ〟ことを書きます。
昨日のFIFAワールドカップ南アフリカ共和国大会のアジア地区予選・日本代表×ウズベキスタン代表戦のテレビ中継―テレビ朝日系―を視聴していて、改めて感じた――
だっけ、日本代表戦の観客ってやつは┐('~`;)┌
FIFAワールドカップ2006ドイツ大会の日本代表×クロアチア代表は、日本代表にとって絶対に勝ち点3が必要な、とっても重要な試合でした。
オーストラリア代表に無残な敗北を喫した日本代表は、決勝トーナメント進出に黄信号が灯ってしまい、クロアチア代表戦に引き分け以下ならば、事実上、グループリーグ敗退が決まってしまう――そういう剣が峰のゲームだったわけです。
だがしかし、結果はスコアレスドロー。
テレビ朝日系で中継されていたこのゲームを観て、誰しもがショックを受け、或る者は“ブラジル戦が残っているじゃないか”と強がり、或る者は“炎天下の2連戦を設定した日本のテレビ局と電通を恨んでやる”とキックオフ時刻の変更を強いたメディア側を呪ったりしたものです。
で、当然のことながら、現地ニュルンベルクのスタジアムにまで足を運んだ日本人応援者の落胆たるや……と思ったら、テレビカメラが映し出していたのは、笑顔いっぱいの日本人女性の姿でした。
覚えてます、みなさん、その映像?
あれ、国際配信の映像です。
世界中に流れました、あの笑顔の邦人女性が。
まあ、日本とクロアチアの試合なので、両国とホスト国ドイツ以外で、あの中継を観た外国人は少ないと思うけど、でも彼女の笑顔を観たクロアチア人やドイツ人は、訝しく感じたでしょうねぇ、摩訶不思議に感じたでしょうねぇ。
だって、日本はクロアチアと引き分けたことで崖っぷちに立たされたのに、日本人は泣いたり怒ったりせず、笑っているんだっけね。
吾輩は、あの喜んでいる女性を目にして、腹が立ち、尚且つ、あんなサッカーに関して浅薄な人間が現地で観戦しているという不条理さに、やり切れなさを覚えました。
と同時に、“だっけ、日本代表戦の観客ってやつは”と、〝見下し〟もしました。
今年6月22日、埼玉スタジアム2002で行われたFIFAワールドカップ2次予選の最終戦、と言うか消化ゲームを観に行ったのだけど、そのときも同様のことを感じましたね。
バーレーン代表相手に押し気味にゲームを進めるものの、一向にゴールネットを揺らせない。
大部分の観客、及びテレビ視聴者は、スコアレスドローで終えると思ったはず。
しかし、後半アディショナルタイム、内田篤人のロビングが、巻誠一郎の〝エアゴール〟のアシストもあってゴールマウスに吸い込まれる。
サヨナラ勝ちみたいな感じでの日本代表の勝利で、岡田監督はガッツポーズを取る。
勝ったことは勝ったけど、なんとも締まらない勝利であり、端的に言えばブザマなゲームでした。
篤人のゴールなど、いわば「事故」「アクシデント」の類。
でもね、そんなショッパイ試合内容と結果にも拘わらず、埼玉スタジアム2002に詰め掛けた観客の多くは、破顔一笑であり、拍手喝采。
そのリアクションに、薄ら寒いものを感じたものです。
で、その日の観戦記で、吾輩はこう記していました。
<埼玉スタジアム2002に居た5万1100人中、たぶん5万人には達していると解釈しているんだけど、あんなラッキーゴールで喜び過ぎだって「(´へ`;
どんな形で得点しようが、ゴールはゴールで価値あるものだけど、昨日の試合の位置づけや、それまで散々シュートを決められなかったことをも考慮すれば、あんなにはしゃいでいる観客の姿に違和感を覚えるわ。
これが、ワールドカップ本大会出場権を賭けた意味のある試合であるとか、アジアカップの決勝トーナメントの試合であるとか、そういう〝勝つことが至上命題〟であるゲームでだったら、歓喜するのも理解できるし、それが自然な行動。
きっと、吾輩も複雑な心境ながらも、喜んでいたことでしょう。
けど、バーレーン戦は消化試合だよ。
意味合い的には試験試合、文字通りのテストマッチであり、贅沢なトレーニングマッチのようなもの。
勝利は当然として、内容が重く問われる試合で、あの体たらく。
そんでもって、アホみたいなゴールでの勝利。
苦笑いしたり、“有り得ねえ”とか言って笑うんならまだしも、無邪気に喜ぶ観客の姿に、薄ら寒いものさえ感じてしもうた。
浦和美園駅に向かう途中で耳に入った感想を聞いてたら、俊輔のPKストップも、本田の空振りも、玉田がお膳立てしてもらったシュートチャンスを悉く不意にしたのも、みーんな〝笑い話〟になっていて。
危機感ある感想が聞こえてこなかったのが、不思議に思えてならなかったね。
もっともっとサポーターが危機感を持たないと、日本代表は南アフリカ共和国に行けないと思うよ。
微温湯な反応じゃ、日本代表の為にならねえと思うんだけどねえ。>
そして、きのう15日の日本×ウズベキスタンの試合後、テレビ朝日のカメラが捉えた光景に、またも愕然とし、悲しみと怒りを覚え、
だっけ、日本代表戦の観客ってやつはとまたまた感じてしまった次第。
だってね、テレビカメラに向かってピースサインしたり、手を振ったりしているヤツラがいんだよ。
へらへらして、そんなことしてんだよ。
昨日の試合ってホームゲームだし、最終予選2連敗のウズベキスタンを早々に予選敗退に追い込む意味でも、絶対に白星を獲得しなければいけない性質のものでしたよね。
ところが、ああいう結果に。
“負けなかったらいいじゃん”と考える向きもあるけど、W杯予選を勝ち抜くための鉄則は『ホームで勝利、アウエーで引き分け』だから、そういう意味では、ドローではダメなんだよ。
まあ、昨日のゲーム結果の受け止め方は人それぞれでしょう。
引き分けで御の字と思っている人もいてもいいでしょう。
でも喜色満面で家路に着ける内容と結果じゃないでしょ、あれは。
あ〃それなのに、バカ面でピースしたり、“私を映して~”てなパフォーマンスをしている人間がいるという事実……
勝利試合じゃないんだよ、まったく。
だっけ、日本代表戦の観客ってヤツは…┐( -"-)┌
て思っちゃうんだよ。
SNSの方でも、サポ仲間が同じような違和感を書き記していました。
全国で似たように感じた人は少なくないはず。
もしもアルビがジェフUに引き分けたとして、試合後、テレビカメラが新潟サポの姿を撮影したとしたら、吾輩、速攻でカメラのフレームから消えようとするね。
少なくとも、“俺を映してくれ~”なんてことはしない。
日本代表チームを応援している人全てが、そういう類の人間じゃありません。
真剣に応援している人は大勢います。
安くはない渡航費を出して、海外にまで応援に行くなんて、頭が下がります。
でも一方で、笑顔ではしゃいだり、記念撮影するような輩も存在するという事実。
日本代表を応援するというのは、ファッションやストレスの発散行為じゃないぞ。
直近3回のW杯で、日本代表戦の試合の後、東京・渋谷駅前のスクランブル交差点で多くの人間が、法律や条例を無視した馬鹿騒ぎをしたりしたじゃないですか。
ああいうのを目にするのも不愉快。
「サッカー日本代表」を言い訳にして、免罪符にして、騒ぎたいだけだろオマエらって感じなんだよね。
試合結果関係なく、負けても勝っても、騒ぐでしょ。
真剣に日本代表を応援しているサポーターや、代表選手にスタッフに、失礼過ぎるように思えて仕方がないです。
だからって、いわゆるライト層のサッカーファンはスタジアムに来るな、とは思っていませんよ。
ビジネスの観点で言っても、普段あんましサッカーを観たことがない人こそ、興行上、大事にすべきです。
そういう人たちも巻き込まないと、日本でサッカーは盛り上がり続けられません。
どんどん来て欲しいし、日本代表戦がきっかけで、サッカーを好きになってもらえたら最高です。
とはいえ、[事の本質]を踏まえずに、日本代表戦を観戦しに来られても“何だかなぁ”なわけで。
結局、総じて日本人には、まだまだサッカー文化が根付いてないってことなんだろうか。
これがWBCのアジア地区予選であって、日本が負けたならば、野球場でピースしたり、笑顔でいられる日本人はいないと思うんですよ。
普段、プロ野球を観ない人でも、ショックでピースサインなど出来ないはず。
『日本の政治家がダメなのは、日本国民もダメだから』とはよく聞く常套句だけど、『日本のサッカーがダメなのは、……』ってことなんかな?