小さいうちから
当たり前のように伝える。
血がつながっていないことを。
小さい時には
しつこいくらい(笑)
話題に上げようとしていた。
だんだん息子からの質問にだけ
完結にこたえる形になった。
ある時、写真を見て
この子誰?と聞かれ
兄弟の存在を伝える。
それを知った王子は
とてもうれしそうだった。
その写真に写った誕生日プレゼントの
ミニカーをまだ持っていると
リビングに飾った。
勝手にショックを受けるのではないかと
思っていたのに、王子は
「この世に血のつながった人がいる」という事実に
きっと「ひとりきりではない」と安心したのかなと思った。
話してよかった。もっと早くに言っておくべきだったのかもしれない
と思った10歳の夏。
その後、誕生日の前後に兄弟の写真を見ている王子。
いつか会いに行こうと話している。