そういえば、この間の飲み会で学生から人間関係的にいい環境の良い
会社の見分け方を聞かれた。最近、フリーターや転職を志す方に出会う
機会が多く、仕事柄いろいろな会社に勤務し、あるいは情報が入ってくる
立場の私が備忘録がてら書いておくのもいいかと思う。ただし、製造業の
経験しかないのでその辺を考慮に入れてほしい。
キーワードは「衣食足りて礼節を知る」
◆儲かっている企業を選ぶこと。
上場企業であれば会社四季報に簡単な財務情報が記載してあるので、
借金の多寡、数年分の業績(特にキャッシュフロー)、経営効率をチェッ
クして同業他社比較、製造業全体との比較をして儲かり具合をみるとよ
いと思う。
中小企業であれば面接時に自己(または株主)資本比率(内部留保の
厚さ)について聞くのもいいと思う。自信のある企業であればいやな顔を
せずに堂々と語ってくれるはず。
◆中小、ベンチャー企業であれば面接時に社長の人となりを聞いてみ
る。当然、面接官が苦笑したりすれば一体感のない残念な企業。
◆リストラで社員の首を切っていない(切ったこともない)こともポイント
一度首切りをやると社員のモラルは一気に下がる。職場の雰囲気も当
然暗い。
◆競争相手の少ない(あるいはいない)ビジネスモデルを持っているか
昨今の大手電機メーカーの凋落はまさにここ。
たとえば、大雑把に言えば液晶テレビの製造はタイ焼きと同じで材料
+型(設備)+作業者があればだれでも出来てしまうビジネス。しかも
薄利多売。こうなってくると少しでも経営ミスが生じるとたちまち敗者と
なってしまい。中韓にやられる可能性が高い。これは皆さんのほうが詳
しいかと思います。
ちなみにここでいう「型」(製造設備)を作っているメーカーは少なく、
ほぼ日本とドイツ(ゲルマン国家)の独壇場と言っていいと思います。
(狙い目かな)
◆意味のない規則を社員に強いていないこと。
変に規則を強いている企業は意外と多い。たとえば髭禁止。茶髪禁止
長髪禁止・・・
一見まじめでまともそうな規則だけど、これを強いている企業はなぜか
業績が悪い。悪くなくても良い企業は経験上無い。たぶん本質的なこと
よりこういった規則に力を削がれて業績が悪くなってしまうのでしょう。
かなり独断と偏見が多くなってしまったけど、参考になれば幸いです