「明治維新は幕府に貸し付けたお金が戻ってこないと悟った勢力がその権利を
放棄して倒幕に向かった結果である。」
明治維新の遠因となった「お金の恨み」ですが、百年たったいまでもその影響は残って
いるようです。
例えば、金融機関による追加担保の要求や金利の天引き。そもそも外国ではこういった
制度はなく、お金を借りる債務者に有利な法体系となっているとのこと。
そもそもお金を借りる側の債務者は経済状態がどうであろうと返すのが義務であり、
逆に債権者は「債権放棄」があるように一方的に権利の行使や放棄ができるわけで
債務者より優位な立場となっているわけです。
これじゃいかん。とおもったのか、諸外国では債務者に有利な法体系を採っているのですが
日本では逆に悲惨なことになっているのは皆さんのほうがお詳しいと思います。
このようになった理由は当時の明治政府の欧米諸国の法体系への勘違い、誤解などと
言われているようですが、維新勢力のスポンサー、即ち、「幕府への貸し倒れ損」
を被った当時の経済界の意向があったと考えるのが妥当だと考えるのが自然ではない
でしょうか。
維新を推したであろう当時の「債権者勢力」を英雄視してしまいがちですが、こういった
負の側面を遺してしまったことを考えると歴史の皮肉を感じてしまいますね。