少し古い話で恐縮だけど、三笠フーズはなぜ、あんな不祥事を起せた
のか。

経営陣のモラルの問題に目が行きがちだけど、別に重要な問題がある
ような気がする。皆さんすでに知ってのとおり、複雑な流通経路を
利用して悪事を働いたわけだが、この複雑な流通経路こそ諸悪の根源
のような気がしてならない。(かといって、三笠~の経営陣連中をか
ばうつもりは毛頭ないのでご安心を)


この複雑な流通経路は今回の不祥事の温床となったばかりではなく、
日本の物価高の原因として昔から問題視されていて、多くの三笠~を
はじめとする卸し中間業者が軒並み苦しい立場に追い込まれた。


これは、今はあまり聞かなくなった俗にいう、「デフレ」の原因の一つ
にもなり、さらには「卸し不要論」なる言葉も生まれた。

トレード仲間にその卸し関連会社に勤めているのがいるので、少し言い
にくい部分もあるのだが今回の不況局面入りでもクローズアップされて
いくのだろう。


飛躍していると思われるかもしれないが、そのいい例があの「三越」の
池袋店閉鎖だろう。私は池袋には良く行くのだが決して寂びれた街ではない
むしろすぐ近くにはビックカメラ、ヤマダ電機が乱立する商業的には非常に
ホットな一帯である。ということは、三越自体に原因があることになる。


三越をはじめ百貨店はそれ自身が何かを売るわけではなく、あくまでも
出店するそれぞれのお店が売上を立てて、その中から出店料(?)を
徴収する、卸しとは言えないまでも一種の中間業者でもあり、こう考えると
三笠フーズと三越の問題の根っこは同じものといえるだろう。


 ちなみに三越をはじめ百貨店の衰退の原因は不動産価格下落である。
2000年代初め値下がりした不動産めがけて高級ブランドが銀座に出店した
ことは記憶に新しい。こうしていままでいた店子が減って出店料が減って
業績に響き、百貨店そのもののブランド価値も下がる。


もう踏んだりけったりである。


最近の不動産下落、昨今の日用品の物価高、加えて食品の安全性がクローズ
アップされると、当然、これらの中間業者にとって厳しい局面がやってくる。


「卸し不要論 再び」の時代再来となるのであろう。