今、あのプロレタリア文学の金字塔、「蟹工船」が
売れに売れて42万部を突破したのだという。
(私の本もそれくらい売れればいいのに(泣))
おまけに日本共産党への入党する人数も増えているとか
やはり昨今の「ワーキングプア」の影響が大きいのだろう
ここで思い出したのが、あの「ナニワ金融道」の原作者
青木雄二氏が亡くなる4,5月前、に池袋で開催された
恐らく最後のセミナーで私が発した質問の答えである。
簡単に紹介してみたい
Q:先生はアメリカが共産主義化すると予言されていますが
どのようなシナリオでそうなるのでしょうか。
A:今言えることは、ゆっくりと時間をかけてそうなる
だろう。
ご存知、サブプライムローンは低所得者層の住宅ローン
の支払い金利を投資家が受け取る金融商品で見方によって
は一種の搾取で蟹工船の構図と一緒なのかもしれない。
労働者が団結してのプロレタリア革命なる政治運動はさすが
に無いが、サブちゃん問題は結果的に低所得者層が現代の
資本主義システムに楔を打ち込んだことになるのかも。
まさか、青木氏もここまで早く共産化の第一歩(?)を思わ
せるような現象が現れるとは予想だにしていなかっただろう
パックスアメリカーナが崩れるとも船場吉兆の女将のように
ささやかれる昨今、サブちゃん問題と蟹工船のブームは興味
深い現象である。