先日、都内に行く用事があってその途中電車の中で
グリーンスパン氏の本を引き続き読んでみた。
さすがグリーンスパン氏、なかなか面白い指摘があった
ので紹介してみたいと思う。
「オランダ病」というのをご存知だろうか。
恥ずかしながら私は知らなかったのだが、なんでも自国の天然
資源価格の高騰で通貨が高くなりすぎると輸出に不利となり
資源頼みの経済成長で却って生産性が落ち、やがては経済成長
が阻害される現象で、逆を言えば日本が発展してきたのはこの
病に罹らなかったからとも言える。
確かに中東の某国なんかはもろにこの病に罹っているの
かもしれない。原油で儲かっているので住宅は配給制で無料
で手に入り、当然若者は働かない。働く必要がない。
いいなあ。
だからこそ、オイルマネーをもってして繁栄を長続きさせようと
投資に明け暮れているのだろうが何か危うさを感じざるを得ない
まだ気が早いかもしれないが、逆に資源国に投資をする側として
は頭の片隅に入れてもいいのかもしれない。