週刊ポスト誌に連載されている井沢元彦氏の「逆説の日本史」が今や
たらと面白い。いま現在、暴れん坊将軍でおなじみの徳川吉宗公の没後
だから江戸時代中期、特に当時の経済政策を重点的に取り扱っているの
だが、これが面白い!


 何が面白いかといえば、当時の政策運営者精神構造について述べられ
ていて、このことを指摘した人は多分井沢氏が最初だと思うのだが、
当時の政策運営者、(武士階級すべてかもしれないが)は儒教に毒され
ていたというのである。たとえば、


・商業行為は卑しい、  → 悪
・農業、ものづくりはOK、→ 善


といった考えに毒されていたというのである。それゆえ商業が発達して
もそこから税金をとることを考えず、ひたすら農業から税金を取る発想
から抜け切れなかったというのである。


 笑い話では済まされないであろう。現代に生きる私たちにも同じような
ことを考えている人が結構な人数でいるのではないだろうか。


バブルの教訓からか、 


・ものづくり製造業  → まとも、 
・金融、証券業    → 怪しい、NG
・専業トレーダー   → この世にあってはならない人種


驚いたことに、ものづくり至上主義者が経済学者、評論家の中にいまだに
結構いる。


面白いのはこれだけではない。


もっと面白いのは、儒教でガチガチのお上が統治する当時に世界初の商品
先物市場が誕生したことである。これは実に興味深い。


もちろん理由があるのだろうが井沢氏は「元来日本には生きた経済がある」
とだけ述べて終わりにしている。


うーん残念!ここにこそ私たちがなんらのブレークスルーを生み出すヒン
トがあると思うのだが。