先日、不妊カウンセラーになるために必要な知識として里親制度の説明会に出席しました。
また、私達自身も不妊治療が上手くいっていないこともあり、妻の意向を確認して夫婦で話を聞きに行きました。
(※不妊治療は継続し、頑張っています)
皆さんの参考になればと思います。
里親制度
様々な事情により自分の家庭で生活することができなくなった児童を里親として自らの家庭に迎え入れ、児童福祉法に基づき養育する制度。
児童相談所が委託する。
里子
里親に養育されている児童。
様々な事情「親の死亡、行方不明、拘禁、経済的な理由、虐待、養育能力の欠如など」により
・新生児
・施設入所児
・虐待児
・ケアが必要な児童
等の原則として、0歳~18歳までの保護を必要とする児童が対象になる。
里親の分類
里親には4つの分類があります。
特に資格は必要ないのですが、都道府県知事から里親として認定され里親として登録される必要があります。
養育里親
保護者のいない児童や保護者に監護させることが不適当と認められる児童を養育する里親。
里親と里子の戸籍上のつながりは発生しない。
要件
- 要保護児童の養育について理解し熱意と愛情を有している
- 経済的に困窮していない
- 養育里親研修を修了していること
- 里親希望者本人またはその同居人が欠格事由に該当していないこと
専門里親
要保護児童を養育する里親として認定を受けたもので
・虐待などにより心身に有害な影響を受けた児童
・非行のある又は非行にはしる恐れがある児童
・身体障碍・知的障害・精神障害がある児童で特に支援が必要と認められる児童
を養育する里親。
要件
- 養育里親の要件全てに該当
- 養育里親として3年以上の経験があること
- 専門里親研修を修了していること
- 委託児童の養育に専念できること
養子縁組里親
養子縁組(特別養子縁組、普通養子縁組)によって養親となることを前提に養育する里親。
- 特別養子縁組
- 普通養子縁組
要件は養育里親と同じ
親族里親
要保護児童の扶養義務者及び配偶者である親族であって、次の要件を満たす要保護児童を養育する里親として認定を受けた者。
要件
- 要保護児童の養育について理解し、熱意と愛情を有する
- 里親希望者又はその同居人が欠格事由に該当しないこと
- 要保護児童の扶養義務者又はその配偶者の親族であること
- 両親その他児童を現に監護するものが死亡、行方不明又は拘禁状態となったことにより、児童を養育できない又はこれらの者による養育が期待できない要保護児童の養育を希望する者。
里親登録~委託まで(鹿児島の場合)
里親登録するまでの流れは
- 里親説明会への出席
- 里親会への研修申立て
- 基礎研修・施設見学(1日間)
- 登録前研修・実習(2日間)
- 児童相談所へ里親認定登録申請書の提出
- 施設実習(2日間)
- 児童相談所職員の訪問・面談
- 知事が社会福祉審議会児童福祉専門分科会へ諮問
- 分科会で適格かどうかを審議し知事へ答申
- 適格の場合、里親として認定・登録される。(申請者には里親認定登録通知書が届く)
また、里子の委託までは
- 里子との面会
- 外出、里親・養親宅への訪問
- 外泊
- 里親へ委託
里親制度説明会の感想
私が住む鹿児島では登録されている里親の世帯に対し、委託されている世帯は2~3割ほどでした。
不妊治療で身も心もズタボロになる前にこういう制度があるんだよと知ってもらえればと思います。
制度自体は有名なのでご存知の方は多いかと思いますが
真剣に考えた方は少ないのでは無いかなと思い記事にしました。
不妊治療を後1年程度頑張ってから、里親について考えるのか。
今回の記事は私が住む鹿児島での里親制度の事ですので、大きく違いはないかと思いますが、気になる方は
「●●(都道府県) 里親制度」
と検索してもらえれば、すぐホームページが出ると思います。
読んでいただきありがとうございます
いいね・フォローもありがとうございます
説明会の後、妻が
「不妊治療を頑張ってる人にはモヤモヤす
る内容だったけど、聞けて良かった」
とのことでした