大会第7日です

今日で49代表がすべて出そろうこととなりますが

やはり49番目に登場の学校はなかなか苦戦するというジンクスがあります

 

二回戦

【第7日】

第一試合 長野日大(長野)-青森山田(青森)

長野日大15年ぶり2回目 青森山田7年ぶり12回目

長野県通算86勝(春24勝 夏62勝) 長野日大通算4勝(春2勝 夏2勝)

青森県通算68勝(春16勝 夏52勝) 青森山田通算14勝(春2勝 夏12勝)

長野日大は春1度、夏1度ずつの出場がありますがともに2勝ずつ挙げています

長野市からの甲子園出場は実に15年ぶり

地元の期待を一身に背負っての登場です

今年のチームは変則左腕の山田君が長野大会で防御率0.00の快投と

6試合で44得点をたたき出した強力打線が特徴

まさにチームスローガン「猛攻堅守」そのものの戦い方でした

一方の青森山田は夏は7年ぶりではありますが

春夏連続出場でこちらも戦力は充実

投手陣はエース関君を中心に安定感があり打撃も4番原田君を中心に5試合で59得点

甲子園経験値で青森山田がやや上回るものの

戦力は互角と言えそうです

となるとやはり先発投手の立ち上がりがどうなのかということになりそうで

試合開始から激しい戦いになることが予想されます

 

青森山田が日大付属、日大係属校と対戦するのはこれが初めてとなります

 

長野と青森は過去1度対戦がありますが戦前の話

S5 16回 2回戦 ○諏訪蚕糸6-1八戸中●

 ※諏訪蚕糸は現在の岡谷工業

 

第二試合 石橋(栃木)-聖和学園(宮城)

石橋 初出場 聖和学園 初出場

栃木県通算105勝(春43勝 夏62勝) 石橋通算0勝(春0勝 夏出場なし)

宮城県通算117勝(春34勝 夏83勝) 聖和学園通算0勝(春出場なし 夏出場なし)

夏初出場同士の対戦となりました

近年夏の初出場がめっきり減少してきているだけに

貴重な対戦となりましたが

これは平成29年 99回 1回戦 ○津田学園7-6藤枝明誠●以来のこととなります

 

石橋は栃木県大会で宇商、國學院栃木、作新学院といったシード校を次々と破っての初出場

目立った選手はいませんがチーム一丸で盛り立てていくスタイルで頂点まで駆け上がりました

 

聖和学園は決勝戦で仙台育英相手に19安打を浴びせた戦いがセンセーショナルですが

それまでの試合は2点差以内の僅差の戦いを勝ち抜いてきていて

したたかさを感じさせます

東北大会の経験もあるだけに経験値という点ではやや聖和学園が上回るかもしれませんが

石橋も甲子園経験校と対峙してきた経験と昨春のセンバツ出場の経験が活きているはずですので

その意味では互角の戦いとなりそうです

 

石橋からすれば聖和学園打線が目覚めないように細心の注意を払いながら

中盤以降に勝負を持ち込みたいところです

 

1県1校制となってからの栃木県夏初出場校の戦績は

7校中3校が初戦突破

S55 62回 黒磯 ●

S58 65回 宇都宮南 ○●

S60 67回 國學院栃木 ●

H1 71回 佐野日大 ○●

H2 72回 葛生 ●

H11 81回 栃木南 ●

H14 84回 小山西 ○●

 

同じく宮城県夏初出場校の戦績は

6校中2校が初戦突破となっています

S63 70回 東陵 ●

H10 80回 仙台 ●

H14 84回 仙台西 ●

H23 93回 古川工業 ●

H26 96回 利府 ○●

R3 103回 東北学院 ○●

 

栃木と宮城は過去栃木の3勝0敗

S34 41回 準決勝 ○宇都宮工業2-1東北●(延長10回)

S37 44回 1回戦 ○作新学院2-1気仙沼●(延長11回)

H24 94回 3回戦 ○作新学院3-2仙台育英●

いずれも1点差での決着となっています

第三試合 霞ヶ浦(茨城)-智辯和歌山(和歌山)

霞ヶ浦5年ぶり3回目 智辯和歌山2年ぶり27回目

茨城県通算89勝(春31勝 夏58勝) 霞ヶ浦通算0勝(春0勝 夏0勝)

和歌山県通算235勝(春107勝 夏128勝) 智辯和歌山通算70勝(春27勝 夏43勝)

過去春1度夏2度の出場の霞ヶ浦ですがまた勝利がなく、悲願の初勝利を狙います

一方の智辯和歌山は甲子園70勝をマークしている強豪校ですが

最近の出場では2連敗中(R4夏、R5春)で優勝したR3夏以来の勝利を目指す戦いとなります

 

例年なら強力なエースの存在が際立つ霞ヶ浦ですが

今年は少し様相が異なりタイプの違う投手を3人擁して勝ち上がってきました

打線は.292ですが徐々に調子を上げて決勝戦では9得点とつながりを見せました

一方智辯和歌山はセンバツを逃し、その間に田辺と耐久がセンバツ出場を横目に見ながらの

冬を過ごして春は見事に県制覇し近畿大会も準優勝と実績と残し

夏はそのまま危なげなく勝ち上がってきました

その内容は自責点0点、打率.393という圧倒的なものでした

 

チーム力は智辯和歌山に分がありそうなので

霞ヶ浦は継投で目先を変えながら自分たちのペースに持ち込んでいきたいところ

序盤からの失点は避けたいところです

 

霞ヶ浦は過去甲子園で3試合行っていますがうち2試合は近畿のチームで

今回も近畿のチームとの初戦となります

H2 62回春 1回戦 ●霞ヶ浦3-4天理○(奈良)

H27 97回夏 1回戦 ●霞ヶ浦2-4広島新庄○

R1 101回夏 1回戦 ●霞ヶ浦6-11履正社○(大阪)

 

そして県勢対戦では不思議なことが起こっていまして

茨城と和歌山の過去対戦は茨城の5勝0敗となっています

S24 31回 1回戦 ○水戸商業16-3海南●

S32 39回 1回戦 ○土浦一4-0県和歌山商業●

S59 66回 2回戦 ○取手二5-3箕島●

 箕島はのちのドラフト1位2人を擁する強力な布陣でしたが

 取手二が雨中の試合を制し、そのまま全国制覇に突き進む

H8 78回 1回戦 ○水戸短大付7-4智辯和歌山●

 春準優勝の智辯和歌山が水短の平野投手を打ち切れず初戦敗退

H15 85回 2回戦 ○常総学院6-3智辯和歌山●

 その後常総は優勝

茨城県勢は2度全国制覇していますが、いずれも和歌山県勢に勝利しています

さらにセンバツでも常総学院が1度優勝していますが

その時も和歌山の南部と対戦しています

 

第四試合 花巻東(岩手)-滋賀学園(滋賀)

花巻東2年連続12回目 滋賀学園15年ぶり2回目

岩手県通算60勝(春15勝 夏45勝) 花巻東通算13勝(春1勝 夏12勝)

滋賀県通算66勝(春23勝 夏43勝) 滋賀学園通算4勝(春3勝 夏1勝)

 

49番目のしんがり登場は花巻東

1県1代表となって以降のしんがり登場の成績は

45試合で10勝44敗1分けとやはり1試合経験の有無が如実に表れた結果となっています

岩手県勢が49番目に登場するのは2度目

H20 90回 ●盛岡大付3-8駒大岩見沢○

また滋賀県勢が49番目の学校と対戦するのも2度目で

H29 99回 ●彦根東2-6青森山田○

とともにデータ的にはあまり良いものではありません

 

花巻東は昨夏ベスト8に進出しました

しかし新チームの秋は県大会で盛岡大付に惜敗

その悔しさをバネに一冬越して、夏は決勝で見事にリベンジを果たしての甲子園

精神力の強さには定評があります

滋賀学園は開幕戦で有田工業の反撃に苦しむ場面もありましたが

終盤に突き放して夏の甲子園初勝利をマークしました

今大会1勝の滋賀学園と昨夏ベスト8の花巻東ということで

経験値はほぼ互角

ともに打撃には自信をもつだけに両チーム投手陣がいかに緩急を工夫しながら

自らのペースに持ち込むかがカギとなります

 

岩手と滋賀は過去滋賀の3勝1敗

S59 66回 1回戦 ○長浜4-3大船渡●

 センバツベスト4の大船渡に対し長浜の西田が真っ向勝負した名勝負

H13 83回 2回戦 ○近江4-1盛岡大付●

H25 95回 2回戦 ●彦根東5-9花巻東○

R3 103回 3回戦 ○近江7-4盛岡大付●

またセンバツでも印象的な試合がありまして

H30 90回春 3回戦

 彦根東

  000 000 000 0=0

  000 000 000 1=1

 花巻東

彦根東の増居投手が9回までノーヒットに封じるも

延長10回に初ヒットを浴びてからサヨナラ負け

幻のノーノーとなる

 

滋賀学園が勝てばチームとしては初めての夏1大会2勝

滋賀県勢とすれば2年前の近江以来の2勝となります