大会第6日 今日から2回戦に入り、勝てばベスト16となります

 

2回戦

【第6日】

第一試合 熊本工業(熊本)-広陵(広島)

熊本工業3年ぶり23回目 広陵2年連続25回目

熊本県通算108勝(春42勝 夏66勝) 熊本工業通算20勝(春6勝 夏9勝)

広島県通算217勝(春97勝 夏120勝) 広陵通算78勝(春43勝 夏35勝)

広島を圧倒的に勝ち上がってきた広陵ですが

ここ最近の出場では昨夏は優勝した慶応にタイブレークで敗退、

今春のセンバツでも青森山田にタイブレークで敗退とタイブレーク2連敗となっています

8/10現在春夏通じてタイブレークを2試合以上戦ったチームは

近江、広陵、慶應義塾、星稜、仙台育英、智辯学園、報徳学園、木更津総合と8チームありますが

勝利の経験がないのは広陵のみとなっています

 

暑さ対策ということで、帽子、アンダーシャツも白で臨む広陵

いつもと違う趣になることでしょう

 

その広陵は1年から大黒柱として君臨してきた高尾君-只石君バッテリーの集大成となります

高尾君以外にも山口君、堀田君と投手陣の層の分厚さは全国屈指

打線は例年の長打力というよりも確実に得点を重ねてくる試合運びで

気が付いたら得点差がついているという試合が多くなっています

 

一方の熊本工業はエースの廣永君が県大会準々決勝以後登板できない緊急事態

そこで躍進したのが2年生の山本君で抜群の制球力でチームのピンチと助けました

打線はスロースターターの傾向がありますので

広陵の高尾君の勢いにのまれず2巡目以降に多彩な攻撃で活路を見出したいところです

 

戦前から甲子園に出場している両チーム

広陵はかつて126試合、熊本工業は89試合戦っていますが

直接対決はこれが初めてとなります

 

また広陵とグレーのユニフォームの対戦戦績は相性が良くて5勝2敗

H15 75回春 決勝戦 ○広陵15-3横浜●

H20 90回夏 2回戦 ●広陵4-7横浜○

H22 82回春 1回戦 ○広陵7-6立命館宇治●

H29 99回夏 準々決勝 ○広陵10-4仙台育英●

R4 94回春 1回戦 ○広陵9-0敦賀気比●

R5 105回夏 1回戦 ○広陵8-3立正大淞南●

R5 105回夏 2回戦 ●広陵3-6慶応義塾○(延長10回タイブレーク)

 

熊本と広島の過去対戦は広島の3勝2敗

S9 20回 決勝戦 ○呉港中2-0熊本工業●

S12 23回 準々決勝 ●呉港中1-5熊本工業○

S31 38回 2回戦 ●広島商業2-4済々黌○

S61 68回 2回戦 ○広島工業1-0熊本工業●

H29 99回 2回戦 ○広陵6-1秀岳館● 

 

第二試合 富山商業(富山)-東海大相模(神奈川)

富山商業2年連続18回目 東海大相模5年ぶり12回目

富山県通算37勝(春7勝 夏30勝) 富山商業通算10勝(春2勝 夏8勝)

神奈川県通算215勝(春81勝 夏134勝) 東海大相模通算47勝(春28勝 夏19勝)

 

今大会好調の北信越勢

小松大谷が明豊、新潟産大付が花咲徳栄を破っているだけに

富山商業も負けていられないところです

富山県勢は全国で唯一ベスト4の経験がありません(春は新湊が1度進出しています)

昨夏に続いて2年連続の夏ですが昨年は初出場の鳥栖工業との激戦の末

タイブレークでの惜敗、しかし華麗な守備は印象に残っています

今年のチームは昨年の上田投手ののような絶対的存在のエースは不在ですが

経験者が数多く残り、その経験をぶつけたいところです

一方の東海大相模は夏は5年ぶりですが3年前のセンバツ覇者で

さらに昨年の慶応に続いて県勢2連覇を目指します

 

(ちなみに夏の県勢2連覇以上は過去10回あります)

 第5回~第6回 兵庫県(神戸一中、関西学院)

 第7回~第8回 和歌山県(和歌山中)

 第15回~第16回 広島県(広島商業)

 第17回~第19回 愛知県(中京商業)3連覇

 第25回~第26回 和歌山県(海草中)←ここまでが戦前

 第29回~第30回 福岡県(小倉中、小倉)

 第52回~第53回 神奈川県(東海大相模、桐蔭学園)

 第56回~第57回 千葉県(銚子商業、習志野)

 第86回~第87回 北海道(駒大苫小牧)

 第100回~第101回 大阪府(大阪桐蔭、履正社)

 

今年の東海大相模は伝統の強力打線が魅力で県大会.395と猛打を発揮しています

また元プロの原監督は甲子園初采配 どのような野球を展開するのかも見どころの一つです

 

展望は富山商業の投手陣が失点をどれだけ抑えることができるかの1点にかかります

5回までできれば1~2点差でしのぎつつ終盤に勝負を仕掛けたい

そのために伝統の堅守を存分に活かしたいところです

 

富山商業は東海大系列の学校とは初対戦となります

また富山商業と縦縞ユニフォームの対戦はあまりなくて

過去は不思議なことに佐賀、しかも鳥栖の公立校との対戦となっていました

H15 85回夏 3回戦 ●富山商業3-6鳥栖商業○

R5 105回夏 1回戦 ●富山商業2-3鳥栖工業○(延長12回タイブレーク)

 

神奈川と富山の過去対戦は少なくて

神奈川の1勝0敗

H20 90回 2回戦 ○慶応5-0高岡商業●

 

第三試合 鳥取城北(鳥取)-明徳義塾(高知)

鳥取城北6年ぶり6回目 明徳義塾2年ぶり23回目

鳥取県通算58勝(春20勝 夏38勝) 鳥取城北通算2勝(春1勝 夏1勝)

高知県通算192勝(春93勝 夏99勝) 明徳義塾通算62勝(春25勝 夏37勝)

 

甲子園62勝を誇る強豪明徳義塾

今年の明徳義塾はセンバツに出場できなかった分、夏にかける思いが強く

伝統の堅守に加えて県大会.333と打線も好調、隙の少ないチームに仕上がっています

 

一方の鳥取城北は県決勝戦で3点ビハインドを大逆転しての甲子園を決めました

投手陣は7人がマウンドに立てる多彩な陣容、打撃陣は集中力が持ち味となります

この多くの投手陣が機能するのか否かがポイントとなりそうです

 

近年鳥取県勢はなかなか勝てず、

1県1校制になった60回大会以降一大会2勝をマークしたことがありません

1大会2勝は68年前の昭和31年 38回大会の米子東まで遡ります

センバツでは昭和63年 倉吉東が2勝をマークしてはいますが

春夏通じて平成、令和に入って2勝はないこととなりますので

鳥取城北のチーム目標は「甲子園2勝」となっているのも頷けます

 

この両チームはコロナ禍の中行われた2020年の交流試合で対戦があり

その時は明徳義塾が逆転サヨナラで勝利しています

鳥取城北

 100 000 040=5

 010 010 022=6

明徳義塾

 

両校ともに縦縞ユニフォームですが

甲子園での対縦縞ユニフォームの対戦戦績は

明徳義塾は7勝4敗

S59 56回春 準々決勝 ●明徳0-1大船渡○

H8 78回夏 2回戦 ●明徳義塾3-4新野○

H10 80回夏 1回戦 ○明徳義塾6-5桐生第一●

H14 84回夏 1回戦 ○明徳義塾5-0酒田南●

H16 76回春 1回戦 ○明徳義塾10-0桐生第一●

H16 76回春 準々決勝 ○明徳義塾11-6東海大山形●

H24 94回夏 2回戦 〇明徳義塾3-2酒田南●

H27 97回夏 1回戦 ●明徳義塾3-4敦賀気比○

H30 90回春 1回戦 ○明徳義塾7-5中央学院●

R3 103回夏 2回戦 〇明徳義塾8-2明桜●

R4 104回夏 2回戦 ●明徳義塾1-2九州国際大付○

鳥取城北は0勝2敗

H27 97回夏 2回戦 ●鳥取城北6-9鶴岡東○

R3 93回春 2回戦 ●鳥取城北0-1東海大相模○

 

鳥取と高知の過去対戦は高知の2勝0敗

S53 60回 2回戦 ○高知商業14-6倉吉北●

H28 98回 2回戦 ○明徳義塾7-2境●

 

第四試合 北陸(福井)-関東第一(東東京)

北陸2年連続5回目 関東第一5年ぶり9回目

福井県通算95勝(春36勝 夏59勝) 北陸通算4勝(春1勝 夏3勝)

東京都通算319勝(春132勝 夏187勝) 関東第一通算22勝(春8勝 夏14勝)

 

昨年春夏連続出場しこの夏2年連続出場を果たした北陸に対して

春夏連続出場の関東第一との対戦

ともに近年の甲子園経験豊富なチーム同士となります。

 

北陸は昨年春夏連続で出場するも春は高知、夏は優勝する慶応に敗退しています

北陸の勝利は平成4年まで遡ることとなりますので32年ぶりの勝利を目指す戦いとなります

一方の関東第一は今春のセンバツの開幕戦に出場するも

八戸学院光星にタイブレークの末、3-5で惜敗していて

ともにまず1勝という思いが強いチーム同士となります

 

北陸はこの夏ノーシードながら昨夏の甲子園のをマウンドを経験した竹田君や井黒君の活躍で

県大会の準々決勝の工大福井、準決勝の福井商業

そして決勝はセンバツ出場の敦賀気比を撃破しての甲子園で

ディフェンスから流れを作り出すチームカラーです

一方の関東第一は右の坂井君、左の畠山君が軸で相手打線の封じて

上位打線の集中打で突き放す展開が持ち味

展望は北陸の投手陣vs.関東第一の打撃陣ということになりそうです

 

福井と東京は数多くの対戦があり

過去東京の8勝3敗ですが関東第一、北陸が絡んだ試合はありません

T14 11回 準々決勝 ○早稲田実業11-4敦賀商業●

S5 16回 1回戦 ●慶応普通部3-4敦賀商業○(延長13回)

S54 61回 1回戦 ○城西4-3敦賀●

H3 73回 1回戦 ○帝京8-5福井●

H7 77回 準決勝 ○帝京2-0敦賀気比●

H9 79回 1回戦 ●堀越0-1敦賀気比○

H10 80回 1回戦 ○桜美林5-0敦賀気比●

H14 84回 3回戦 ○帝京17-7福井●

H18 88回 3回戦 ○早稲田実業7-1福井商業●

H21 91回 2回戦 ○帝京5-1敦賀気比●

R1 101回 2回戦 ●國學院久我山3-19敦賀気比○