大会第5日です

 

【第5日】

第一試合 鳴門渦潮(徳島)-早稲田実業(西東京)

鳴門渦潮7年ぶり8回目 早稲田実業9年ぶり30回目

徳島県通算142勝(春75勝 夏67勝) 鳴門渦潮通算16勝(春8勝 夏8勝)※

東京都通算318勝(春132勝 夏186勝) 早稲田実業通算66勝(春23勝 夏43勝)

 ※鳴門渦潮は8回目の出場ですが

  これは鳴門工業で5回、鳴門第一で1回、鳴門渦潮で2回目というカウントになります

  鳴門渦潮は鳴門第一(撫養、鳴門商業)と鳴門工業が統合していて

  このため通算勝利数は鳴門渦潮0勝、鳴門第一0勝、撫養0勝、鳴門商業0勝

  鳴門工業16勝(春8勝 夏8勝)となります

 

センバツベスト8で夏も本命視されていた阿南光を

決勝戦タイブレークで制して7年ぶりの甲子園となった鳴門渦潮

ノーシードからの見事な勝ち上がりで勢いがあります

一方の早稲田実業はベスト4に進出した2015年以来9年ぶりの夏

西東京大会では國學院久我山と14-13、決勝の日大三でも10-9と大乱戦を制してきました

打力では早稲田実業が上回ると思われますので鳴門渦潮は絶対的エースの岡田君が

どこまで早稲田実業打線を封じることができるかということがポイントとなります

 

徳島と東京の過去対戦は徳島の6勝5敗ですが池田絡みの試合が多く

印象的な試合が多くなっています

S37 44回 1回戦 ●徳島商業0-2日大三○

S38 45回 1回戦 ○徳島商業9-2日大一●

S41 48回 1回戦 ○鳴門3-0修徳●

S57 64回 2回戦 ○池田4-3日大二●

 恐怖の9番打者 山口選手のホームランで勢いに乗る

S57 64回 準々決勝 ○池田14-2早稲田実業●

 やまびこ打線を世に知らしめた荒木大輔最後の試合

H2 72回 3回戦 ●徳島商業3-5日大鶴ケ丘○(延長10回)

H3 73回 1回戦 ○池田5-4國學院久我山●(延長10回サヨナラ)

 國學院久我山の3番は井口選手でした

H3 73回 3回戦 ●池田6-8帝京○(延長10回サヨナラホームラン)

 帝京稲元選手のサヨナラホームラン

H20 90回 2回戦 ●鳴門工業2-5関東第一○

H21 91回 1回戦 ●徳島北0-2日大三○

H25 95回 2回戦 ○鳴門6-5修徳●(延長10回)

(余談ですが徳島県勢は日大一、二、三いずれとも対戦していまして、

 宮城県と静岡県とともに3県だけの話、しかも東北高校は1チームでそれを達成しています)

 

第二試合 聖光学院(福島)-鶴岡東(山形)

聖光学院3年連続19回目 鶴岡東2年ぶり8回目

福島県通算51勝(春11勝 夏40勝) 聖光学院通算29勝(春5勝 夏24勝)

山形県通算38勝(春10勝 夏28勝) 鶴岡東通算5勝(春1勝 夏4勝)

フリー抽選のいたずらで今大会2試合目の隣県対戦となりましたが

1試合目の掛川西と日本航空は地区が異なりますので

同地区隣県はこの試合のみとなります

 

連続出場が13回で一旦途切れた聖光学院ですが、この夏再び3年連続の出場となり、

21世紀に入ってからの23回の夏大会(2020年はコロナで中止)の福島代表は

聖光学院19回、日大東北3回、光南1回という圧巻の数字となっています

 

一方、近年安定した戦績を甲子園でも残している鶴岡東

(個人的には鶴商学園の方が馴染むんですけどw)

センバツ選考の重要な大会である秋季東北大会ではあまり対戦がなく

過去2度対戦がありいずれも聖光学院が勝利しています

2006年秋季東北2回戦 ○聖光学院4-3鶴岡東●(延長10回)

2010年秋季東北2回戦 ○聖光学院11-3鶴岡東●(7回コールド)

 

今年の聖光学院は秋春と県を制覇していてもの東北大会では結果が残せておらず

例年に比べるとやや小粒の印象

それでもしたたかに勝ち上がるところはさすがです

投手を中心としたディフェンス重視のチームです

鶴岡東は打率こそ.302でしたが基本的には打のチーム

聖光学院の高野君、古宇田君が鶴岡東打線をいかに抑えるかがカギになります

 

鶴岡東は豪雨被害が甚大だった庄内地区に明るい話題を提供することを目指します

 

山形と福島が甲子園で対戦するのは春夏通じて初めてのこととなります

 

第三試合 大社(島根)-報徳学園(兵庫)

大社32年ぶり9回目 報徳学園6年ぶり16回目

島根県通算43勝(春11勝 夏32勝) 大社通算6勝(春2勝 夏4勝)

兵庫県通算324勝(春180勝 夏144勝) 報徳学園通算68勝(春40勝 夏28勝)

 

2年連続センバツ準優勝の報徳学園に第1回大会からの皆勤校である大社が挑む試合です

大社はこの出場で大正、昭和、平成、令和と4世代出場達成となりました

(ちなみに4世代出場を果たしているのは

 北海、早稲田実業、慶應義塾、松商学園、広島商業、広陵、米子東、大社、高松商業、長崎商業の

 10校となります)

 

報徳学園はセンバツでも躍動した今朝丸君、間木君に加え伊東君、今堀君、上阪君と投手陣の厚さを誇ります

打線も.352とここ一番での勝負強さはさすがです

一方の大社は少ないチャンスを確実に走者を進めて1点ずつを積み重ねつつ

エース馬庭君を中心に守り切るスタイル

この試合でも失点を最少に抑えながら、報徳よりも1点多く積み重ねるという試合展開を目指すこととなります

 

前評判は報徳学園が高いのですが、報徳学園はこのような状況での初戦を案外苦戦することが多く

S60 57回春 ○報徳学園7-6弘前工業●(初回いきなり4点のビハインドを何とか跳ね返す)

H9 79回夏 ○報徳学園7-6日大東北●(延長10回4点リードを追いつかれ延長押し出しで何とか逃げ切る)

H10 80回夏 ●報徳学園4-8富山商業○(2点リードの7回に平井選手の満塁ホームランを浴び敗退)

H16 76回春 ●報徳学園2-3東海大山形○(東海の佐藤投手を最後まで捕えきれず)

H19 79回春 ●報徳学園1-2室戸○(室戸森沢投手の好投が光る)

H20 90回夏 ○報徳学園4-2新潟県央工業●(2点リードを奪われるも最終回サヨナラ2ランで何とか勝利)

H23 83回春 ●報徳学園5-8城南○(21世紀枠の城南が9回に4点を挙げて突き放す)

報徳学園は油断することはさすがにないとは思いますが

こういう展開になりうるのもまた高校野球だったりします

 

島根と兵庫は過去兵庫の3勝0敗

T11 8回 準々決勝 ○神戸商業2-0島根商業●

S52 59回 3回戦 ○東洋大姫路5-0浜田●

H25 95回 1回戦 ○西脇工業4-1石見智翠館●

 

 

第四試合 創成館(長崎)-白樺学園(北北海道)

創成館2年連続4回目 白樺学園9年ぶり4回目

長崎県通算71勝(春28勝 夏43勝) 創成館通算4勝(春2勝 夏2勝)

北海道通算121勝(春46勝 夏75勝) 白樺学園通算1勝(春0勝 夏1勝)

 

今年の長崎県は秋、春そしてNHK杯も制した長崎日大が大本命でしたが

その長崎日大が準々決勝で長崎総科大付に0-1と敗退して俄然混戦となり

それ中をすり抜けたのが2年連続出場となった創成館

昨年の甲子園を経験しているエース村田君が躍動して

5試合で失点1と安定感抜群の投球を披露しました

 

一方の白樺学園も前評判は高くなく

春季大会では十勝支部大会で帯広三条に敗退し全道大会にも出場できませんでしたが

持ち前の強打で勝ち進んで9年ぶりの出場を射止めました

白樺学園は4回目の出場ですがユニフォームのバリュエーションはもう3パターン目となります

 

経験値ではやや創成館が上回ります

創成館の村田君を白樺学園打線が捕らえることができたかがポイントとなります

 

白樺学園は甲子園では初出場時の高知商業戦は7-10と敗れていますが

それ以降の3試合はいずれも延長までもつれていまして

H23 93回 1回戦 ○白樺学園3-2鳥取商業●(延長11回)

H23 93回 2回戦 ●白樺学園7-8智辯和歌山○(延長10回)

H27 97回 1回戦 ●白樺学園3-4下関商業○(延長11回)

さらに高知商戦含めて過去4試合いずれも先攻で試合をしているという共通項があります

今回先攻を取りにいくのか否か楽しみです

 

創成館のV-ROAD、白樺学園の境地 両校の応援合戦も楽しみです

 

長崎と北海道の過去対戦は長崎の2勝1敗

H16 86回 2回戦 ●佐世保実業3-7駒大苫小牧○

H22 92回 1回戦 ○長崎日大4-2北照●

H24 94回 1回戦 ○佐世保実業5-3札幌第一●