大会第8日 ベスト8が揃います
天候不良の影響で本日、4試合が行われます
大阪桐蔭は甲子園93試合目となりますが、初の鹿児島県勢との対戦となります
【第8日】
第一試合 中央学院(千葉)-宇治山田商業(三重)
千葉県通算147勝(春47勝 夏100勝) 中央学院通算1勝(春1勝 夏0勝)
三重県通算63勝(春28勝 夏35勝) 宇治山田商業通算2勝(春2勝 夏0勝)
春夏通じて初勝利をあげた中央学院に対して
東海大福岡との接戦を制した宇治山田商業との試合
初戦、耐久の大応援団を受けアウェーの状況だった中央学院ですが
臼井君、颯佐君が好投し耐久打線を5安打に封じる一方
終盤に突き放す攻撃は見事でした
中央学院は2試合続けて公立校との対戦となります
宇治山田商業はケガや体調不良の選手が続出する中
東海大福岡を接戦の末破って粘り強さを発揮しました
投打にまとまりのある両チーム
その中でも中央学院の投手陣の安定感が光るだけに
宇治山田商の打線がどのように攻略してくるかというところが注目となります
宇治山田商は過去甲子園で7試合(引き分け再試合1試合含む)行っていますが
縦縞ユニフォームとの対戦は初戦の東海大福岡戦が初めてでした
2戦続けての縦縞ユニフォームとの対戦となります
千葉と三重の過去対戦は三重の1勝0敗 実は宇治山田商が絡みます
H20 80th春 2回戦 ○宇治山田商4-3安房●(9回逆転サヨナラ)
この試合は21世紀枠として出場した安房が岩沢選手の先頭打者ホームランなどで
序盤、ペースをつかんで試合を進めますが、最終回に3点を奪って劇的な勝利でした
安房
120 000 000=3
000 000 013x=4
宇治山田商
中央学院が勝てばチームとしては初めて、県勢としては昨年の専大松戸に続いて2年連続のベスト8
宇治山田商業が勝てばチームとしては初めて、県勢としては三重以来6年ぶりのベスト8となります
第二試合 広陵(広島)-青森山田(青森)
広島県通算217勝(春97勝 夏120勝) 広陵通算78勝(春43勝 夏35勝)
青森県通算67勝(春15勝 夏52勝) 青森山田13勝(春1勝 夏12勝)
初戦ともに接戦を制した広陵と青森山田
広陵は四国チャンピオンの高知に対して
エース高尾君が5安打1失点の完投勝利
昨秋やや調子を落としていて心配されましたが、
この春見事に復調を見せつける快投を披露してくれました
青森山田はセンバツ初勝利
京都国際との試合では終盤までもつれる展開でしたが
9回にサヨナラ勝ちを収めました
広陵はこの試合でも高尾君が先発か、もしかすると
経験値を積むという意味で堀田君の登板があるかもしれません
青森山田は1回戦好投の関君か櫻田君かこちらも悩むところ
展望はやはり青森山田の投手陣が広陵打線をどれだけ封じることができるか
そして終盤勝負に持ち込みたいところです
過去の広島と青森の対戦は春1度夏1度あり
いずれも広陵が完封にて勝利しています
<春>
H31 91st春 1回戦 ○広陵2-0八戸学院光星●
<夏>
S42 49th夏 準々決勝 ○広陵5-0東奥義塾●
青森山田はまずは広陵相手に得点を挙げて勢いに乗っていきたいところです
広陵が勝てばチームとしても県勢としても2年連続のベスト8
青森山田が勝てばチームとしては初めて、県勢としては光星学院以来12年ぶりのベスト8となります
第三試合 神村学園(鹿児島)-大阪桐蔭(大阪)
鹿児島県通算100勝(春29勝 夏71勝) 神村学園通算15勝(春7勝 夏8勝)
大阪府通算398勝(春214勝 夏184勝) 大阪桐蔭通算76勝(春35勝 夏41勝)
初戦の勝利で監督として68勝をマークして歴代一位に並んだ大阪桐蔭の西谷監督
この試合で単独トップとなる勝利を狙います
ちなみに西谷監督の戦績は通算68勝13敗の勝率.839
春は32勝7敗(.820)夏が36勝6敗(.857)となっています
一方の神村学園は関東チャンピオンの作新学院相手に堂々の試合を展開
追い上げを受けるも作新の3番手斎藤君を打ち崩しての勝利
ヒット数は神村8本に対して作新13本と中盤以降は劣勢ながら
粘りぬいてきました
この試合は豊富な大阪桐蔭の投手陣を神村の正林君を中心とした打線が
どのようにとらえるかというところがポイント
大阪桐蔭は北海戦でも失策2とやや不安を見せましたが
そのあたりに神村学園のつけ入るスキがあるかもしれません
大阪桐蔭が漢字二文字ユニフォームとの対戦戦績は11勝3敗
圧倒的に夏が多く夏は10勝2敗 春は1勝1敗となりますが
春に智辯以外の二文字ユニフォームとの対戦は初めてのこととなります
H3 73rd夏 準決勝 ○大阪桐蔭7-1星稜●
H3 73rd夏 決勝戦 ○大阪桐蔭13-8沖縄水産●
H17 87th夏 2回戦 ○大阪桐蔭8-1藤代●
H17 87th夏 3回戦 ○大阪桐蔭4-1清峰●
H17 87th夏 準決勝 ●大阪桐蔭5-6駒大苫小牧○(延長10回)
H24 94th夏 準々決勝 ○大阪桐蔭8-1天理●
H24 94th夏 準決勝 ○大阪桐蔭4-0明徳義塾●
H25 95th夏 3回戦 ●大阪桐蔭1-5明徳義塾○
H26 96th夏 1回戦 ○大阪桐蔭7-6開星●
H26 96th夏 2回戦 ○大阪桐蔭5-3明徳義塾●
H26 96th夏 3回戦 ○大阪桐蔭10-0八頭●
H29 99th夏 2回戦 ○大阪桐蔭2-1智辯和歌山●
H30 90th春 決勝戦 ○大阪桐蔭5-2智辯和歌山●
R3 103rd春 1回戦 ●大阪桐蔭6-8智辯学園○
大阪桐蔭はこれが初めての鹿児島県勢との対戦となりまして
これでまだ大阪桐蔭が対戦したことのない県は
山形、福島、京都、岡山、香川、宮崎の6府県となりました
(広島は直接対決はないのですが、広島商戦がコロナで不戦勝という扱いで対戦ありといたします)
大阪とも履正社の決勝戦がありましたからねぇ・・
ちなみに甲子園で一番勝利数の中京大中京は
北海道、青森、山形、宮城、山梨、石川、佐賀、沖縄との対戦がありません
2番目の龍谷大平安については
福島、新潟、滋賀、岡山、熊本、沖縄との対戦がありません
鹿児島と大阪は過去極端な偏りで大阪の5勝0敗
S4 6th 1回戦 ○関西甲種商4-1鹿児島商業●
S51 48th 2回戦 ○北陽5-1鹿児島実業●
H5 65th 3回戦 ○上宮11-1鹿児島実業●
H10 70th 1回戦 ○PL学園5-1樟南●
H19 79th 1回戦 ○北陽1-0鹿児島商業●
神村学園は夏に大阪勢と1度対戦していて
金光大阪に6-3で勝利しています
神村学園が勝てばチームとしては19年ぶり、県勢としては鹿児島実業以来13年ぶりのベスト8
大阪桐蔭が勝てばチームとしても府勢としても2年連続のベスト8となります
第四試合 報徳学園(兵庫)-常総学院(茨城)
兵庫県通算321勝(春177勝 夏144勝) 報徳学園通算65勝(春37勝 夏28勝)
茨城県通算89勝(春31勝 夏58勝) 常総学院通算43勝(春15勝 夏28勝)
愛工大名電との名門対決を延長タイブレーク
しかも逆転サヨナラで制した「逆転の報徳」健在の報徳学園に
日本航空石川を5安打完封で封じた常総学院との対戦
ともに投手力が1回戦では目立ちました
報徳学園の間木投手、今朝丸投手と大崩れはしませんし
常総学院の小林君も緩急をうまく使う投球術は見事なものがあります
となると打線の奮起がカギとなるわけですが
チーム全体の勝負強さという点でやや報徳が優位
特に立ち上がりは細心の入りが求められることとなります
報徳学園が漢字四文字ユニフォームとの対戦は3勝2敗
S53 60th夏 3回戦 ○報徳学園5-0延岡学園●
H9 79th夏 1回戦 ○報徳学園7-6日大東北●(延長10回)
H26 86th春 1回戦 ●報徳学園0-1沖縄尚学○
H29 89th春 2回戦 ○報徳学園4-0前橋育英●
R5 95th春 決勝戦 ●報徳学園3-7山梨学院○
また報徳学園が臙脂、赤のアンダーシャツユニフォームとの対決は
案外少なくて3勝1敗となります
S36 43rd夏 2回戦 ○報徳学園3-0松山商業●
S50 47th春 準決勝 ●報徳学園2-3高知○
H20 90th夏 2回戦 ○報徳学園5-4智辯学園●(延長10回)
H29 89th春 準々決勝 ○報徳学園8-3福岡大大濠●
常総学院が緑のユニフォームとの対戦は0勝1敗
(そもそも緑のユニフォームって少ないんですがw)
H17 77th 1回戦 ●常総学院5-6市立和歌山商業○
兵庫と茨城はセンバツでは兵庫の2勝1敗
S49 46th 2回戦 ○報徳学園2-1土浦日大●(関東三羽烏の工藤を破る)
S62 59th 1回戦 ○明石4-0常総学院●(常総甲子園最初の試合 急遽出場で準備不足・・)
H6 66th 準々決勝 ●姫路工業2-6常総学院○
報徳学園が勝てばチームとしても県勢としても2年連続のベスト8
常総学院が勝てばチームとしても県勢としても9年ぶりのベスト8となります