大会第9日 この日でベスト8が出揃うこととなります

36校出場の影響で変則日程 1日4試合が行われます

8チームが登場しますが

全国優勝の経験校が6校も登場

さらにセンバツ勝率8割という学校が2校も登場してきます

【第9日】

第一試合 大阪桐蔭(大阪)-能代松陽(秋田)

初戦の敦賀気比戦、エース前田君の好投で苦しい試合をものにした大阪桐蔭に対し

センバツは初出場で初勝利をあげた能代松陽との対戦

能代松陽からすれば石橋戦で好投した森岡投手のデキがすべて

大阪桐蔭打線にいかに対峙するのかが楽しみな一戦です

 

大阪桐蔭は敦賀気比戦での勝利でセンバツは40試合行って

32勝8敗と勝率が8割となりました

(昨年の広島商戦の不戦勝1勝を含みます)

 

大阪桐蔭と東北勢の対戦を紐解くと

青森・・春2勝0敗、夏1勝0敗

岩手・・春2勝0敗、夏対戦なし

秋田・・春対戦なし、夏2勝0敗

宮城・・春1勝1敗、夏1勝1敗

山形・・春対戦なし、夏対戦なし

福島・・春対戦なし、夏対戦なし 計 春5勝1敗、夏4勝1敗

宮城以外の東北勢には負け知らずということになっています

夏の秋田勢との対戦は

H3 73rd 3回戦 ○大阪桐蔭4-3秋田●(延長11回、沢村選手のサイクルヒットで逆転勝利)

H30 100th 決勝戦 ○大阪桐蔭13-2金足農業●(剛腕吉田投手も決勝では力尽く)

と記憶に残る試合を展開しています

能代松陽は近畿勢とは初めての対戦となります

 

過去大阪桐蔭の公立校との対戦戦績は16勝1敗(1度の不戦勝含む)と圧倒していますが

果たしてこの試合はどうなるでしょうか

ちなみに唯一の敗戦は

H25 85th春 3回戦 ●大阪桐蔭4-5県岐阜商○のみとなります

 

大阪と秋田のセンバツでの対戦は1勝1敗でともに秋田商業が絡みます

S35 32nd 2回戦 ○秋田商業5-2阿倍野●

H18 78th 準々決勝 ●秋田商業1-4PL学園○

 

大阪桐蔭が勝てばチームとしても府勢としても2年連続の

能代松陽が勝てばチームとしては初めて、

県勢としてはPL学園と戦った秋田商業以来17年ぶりのベスト8となります

 

第二試合 東海大菅生(東京)-沖縄尚学(沖縄)

今大会早くも2勝をマークした沖縄尚学

これでセンバツでは20試合で16勝4敗と勝率8割となりました

センバツ10勝以上マークした学校で勝率8割となるのは

大阪桐蔭(40試合32勝8敗)箕島(30試合24勝6敗)に並びました

対する東海大菅生は初戦の城東戦で序盤苦しむ場面もありましたが

落ち着いて逆転し4投手の継投で逃げ切りました

 

この試合でも東海大菅生の投手陣が4番仲田君を中心に好調を維持している

沖縄尚学打線をいかにかわすかにポイントが絞られます

序盤から打線が活発に機能するようですと沖縄尚学に流れが傾きそうです

 

東海大菅生が沖縄勢と対戦するのはこれが初めて

沖縄尚学は過去東京勢と1度対戦があります

H26 96th夏 3回戦 ○沖縄尚学6-5二松学舎大付●

また東海大関連の学校との対戦はこれが初めてとなります

 

東京と沖縄のセンバツでの対戦は2勝2敗

沖縄の2勝は優勝した興南が同じ大会でマークしたものとなっています

S46 43rd 2回戦 ●普天間6-7日大三○

H22 82nd 準々決勝 ○興南5-0帝京●

H22 82nd 決勝戦 ○興南10-5日大三●(延長12回)

H26 86th 1回戦 ●美里工業2-4関東一○

 

東海大菅生が勝てばチームとしては2年ぶり、東京勢としては昨年の國學院久我山に続いて2年連続の

沖縄尚学が勝てばチームとしても県勢としても9年ぶりのベスト8となります

 

第三試合 東邦(愛知)-報徳学園(兵庫)

今大会2勝をマークしてセンバツでの勝利数が58勝となった東邦ですが

これは中京大中京と並んでトップタイとなりました

この試合で単独勝利数トップを狙うこととなります

一方の報徳学園もセンバツ勝利数は33勝と第7位の名門です

ちなみに大会第8日終了時時点でのセンバツ勝利数ランキングは

1位タイ:東邦、中京大中京58勝、3位タイ:PL学園、県岐阜商48勝、

5位:龍谷大平安43勝、6位:広陵:40勝、7位:報徳学園33勝、

8位タイ:大体大浪商、大阪桐蔭32勝、10位:天理30勝 となります)

 

春の勝利数を争う両チームということもあり

センバツでの直接対決は計4度を数え、東邦の3勝1敗となっています

(夏の直接対決はありません)

S39 36th 1回戦 ●東邦0-1報徳学園○

東邦

 000 000 000=0

 000 000 001x=1

報徳学園

S46 43rd 2回戦 ○東邦12-4報徳学園●(1イニング11得点は大会記録)

報徳学園

 100 300 000=4

 1101 000 00x=12

東邦

S48 45th 2回戦 ○東邦4-3報徳学園

東邦

 000 101 020=4

 200 000 001=3

報徳学園

H1 61st 2回戦 ○東邦3-0報徳学園●

報徳学園

 000 000 000=0

 000 000 30x=3

東邦

 

報徳学園はエースの盛田投手が安定

さらに打線も健大高崎の小玉投手の乱れを冷静についた攻撃を見せました

一方の東邦は2回戦ではエース宮國君を登板させずに勝利を収め

中軸の石川君、岡本君の打撃が好調です

ともに投打好調同士の対戦となりますので

終盤までもつれる展開になりそうです

 

兵庫を愛知はセンバツでは実に過去33度も対戦があり愛知の20勝13敗

夏は愛知の5勝6敗となります

東邦の対兵庫 春7勝3敗 夏0勝2敗

<春>

S9 11th 準々決勝 ○東邦商業6-3明石中●

S14 16th 準々決勝 ○東邦商業13-1北神商業●

S38 35th 準々決勝 ●東邦4-6市立神港○

S39 36th 1回戦 ●東邦0-1報徳学園○

S46 43rd 2回戦 ○東邦12-4報徳学園●

S48 45th 2回戦 ○東邦4-3報徳学園●

H1 61st 2回戦 ○東邦3-0報徳学園●

H17 77th 1回戦 ○東邦1-0育英●

H28 88th 2回戦 ●東邦0-3明石商業○

H31 91st 準決勝 ○東邦4-2明石商業●

<夏>

S52 59th 決勝戦 ●東邦1-4東洋大姫路○

H11 81st 1回戦 ●東邦5-6滝川第二○

 

報徳学園の対愛知 春2勝5敗 夏2勝1敗

<春>

S39 36th 1回戦 ○報徳学園1-0東邦●

S46 43rd 2回戦 ●報徳学園4-12東邦○

S48 45th 2回戦 ●報徳学園3-4東邦○

S56 53rd 1回戦 ●報徳学園3-5大府○

H1 61st 2回戦 ●報徳学園0-3東邦○

H9 69th 準決勝 ●報徳学園1-5中京大中京○

H21 81st 準々決勝 ○報徳学園6-5中京大中京●

<夏>

S41 48th 準決勝 ●報徳学園1-2中京商業○

S56 63rd 準決勝 ○報徳学園3-1名古屋電気●

H30 100th 3回戦 ○報徳学園7-2愛工大名電●

 

東邦が勝てばチームとしては優勝した平成31年以来4年ぶり、

愛知県勢としては昨年の中京大中京に続いて2年連続の

報徳学園が勝てばチームとしては6年ぶり、兵庫県勢としては明石商業以来4年ぶりのベスト8となります

 

第四試合 龍谷大平安(京都)-仙台育英(宮城)

春夏通算104勝の龍谷大平安

(100勝以上は中京大中京と龍谷大平安の2校だけ)と

前年夏、初めて東北地方に優勝旗をもたらした仙台育英はこちらも

通算55勝の強豪校

ともに甲子園を熟知した学校同士となりました

平安は初戦で長崎日大相手に苦戦を強いられながら

エース桒江君の粘りで逆転勝利

一方の仙台育英も慶應義塾相手に土壇場で追いつかれて

タイブレークに持ち込まれる展開となりましたが

辛うじて振り切っての勝利となりました

ともに初戦を乗り切ったという点は似てはいますが

試合の内容という意味ではやや仙台育英に分がありそう

龍谷大平安からすれば少ないチャンスをいかにつないでいけるかにかかりそうです

そのためには桒江投手の粘りが必要となります

 

甲子園でこれだけ出場している両校ですが

直接対決となると過去わずかに一度だけ

しかもそれは昭和43年のことですから55年ぶりの直接対決となります

S43 40th 2回戦 ○平安7-3仙台育英●

これを含めて京都と宮城はセンバツでは京都の2勝0敗

R3 93rd 1回戦 ○京都国際5-4柴田●(延長10回)

 

あと少々意外なのは平安が甲子園でグレーのユニフォームのチームとほとんど対戦していないこと

過去仙台育英と銚子商業とも対戦はしていますがそのとき

仙台育英も銚子商業もアイボリーのユニフォームでした

唯一対戦したのは

H15 75th春 準々決勝 ●平安0-3横浜○

のみとなります

 

龍谷大平安が勝てばチームとしても府勢としても4年ぶりの

仙台育英が勝てばチームとしても県勢としても2年ぶりのベスト8となります