大会第5日
この日も個人的に大変楽しみな一戦が組まれています
【第5日】
第一試合 光(山口)-彦根総合(滋賀)
2季連続の山口ー滋賀対決となりました(昨夏準決勝 下関国際8-2近江)
ともに春は初出場同士、彦根総合は一般枠では唯一の春夏通じて初の甲子園となり
甲子園初勝利を目指す戦いとなります
彦根総合は初出場ではありますが
監督は北大津を率いて6度の甲子園に導いた宮崎監督で経験豊富です
近畿大会でも大阪桐蔭相手に一時は2点リード奪うなど
したたかな野球をしてくるチームです
一方の光はエース升田君の快投で山口3位から中国準優勝まで躍進しました
光のユニフォームは漢字一文字で潔く「光」
彦根総合はHとSの組み合わせ文字を胸にあしらったものでこちらも特徴的です
展望は光のエース升田君が踏ん張りを見せる間に
打線が得点を挙げることができるか否かにかかります
もし序盤で捕まるようなことがあると苦しい展開になりそうです
滋賀県勢のセンバツ初陣校は過去、苦戦が続いていて、
膳所(膳所中)、大津商業、彦根東(彦根)、八幡商業(八幡)、水口(甲賀)
比叡山、能登川、伊香、瀬田工業、長浜北、高島、堅田、野洲、石山、近江まで15連敗でしたが
それを止めたのが北大津、さらに滋賀学園も初戦突破して彦根総合が3連勝を狙うこととなります
対する山口県のセンバツ初陣校は古くは宇部商業のベスト4、南陽工業のベスト8
西京のベスト8に21世紀枠の華陵が慶応を撃破など印象的な活躍をすることも多く
その意味でも楽しみな一戦となります
初出場から旋風を起こす可能性を秘めるのは果たしてどちらのチームとなりますでしょうか
滋賀と山口はセンバツでは初の対戦
夏は前述のとおり2昨夏の対戦を含めて、山口の2勝0敗となります
S63 70th夏 2回戦 ○宇部商業6-4八幡商業●
R4 104th夏 準決勝 ○下関国際8-2近江●
ちなみに滋賀県勢は春夏通じていまだかつて中国地区の学校に勝利したことがありません
岡山、鳥取、島根とは対戦なし
山口は0勝2敗、広島とは0勝5敗
第二試合 常葉大菊川(静岡)-専大松戸(千葉)
常葉菊川の方がまだなじみがあるかもしれませんが
2017年に常葉大菊川と校名が変更後センバツは初めてとなります
(夏は2018年の100回大会に出場経験あり)
関東大会準優勝の専大松戸、東海大会準優勝の常葉大菊川と
レベルの高い地区大会の準優勝校同士とあって
ミスの少ない好試合が期待できそうです
チームカラーは守り中心の常葉大菊川
先発は昨秋県大会で22イニング無失点の久保君でしょうか
対する伝統的に投手力のいい専大松戸も守りからリズムを形成してきます
なかなか甲子園で勝てなかった専大松戸は2021年にようやく甲子園初勝利をあげて
呪縛から解かれているのもプラス要素
常葉大菊川は好投手の呼び声高い専大松戸の平野君を
いかに攻略するかが試合のポイントとなります
静岡と千葉の過去のセンバツでの戦績は静岡の2勝1敗
H11 71st 1回戦 ○静岡7-5柏陵●(延長13回)
H20 80th 3回戦 ●常葉菊川2-7千葉経大付○
H27 87th 2回戦 ○静岡4-2木更津総合●
第三試合 城東(徳島)-東海大菅生(東京)
21世紀枠2校目の登場となる徳島の城東
ベンチ入りメンバーは12人と昔の中村の二十四の瞳旋風を想起させます
さらにマネジャーもノックバットを振ることで話題性十分
層の薄さは否めませんがチーム一丸となった試合運びを期待したいところです
東海大菅生は東京チャンピオンで
エースの日當君が大黒柱、打線もつなぐ野球でそつがありません
不安要素があるとすれば監督交代の影響があるのか否かという部分と
相手が21世紀枠であるということによる心のスキでしょうか
過去東京のチームが21世紀枠と対戦したのは6度で3勝3敗とかなり分が悪く
この3勝はすべて日大三となっています
H17 77th 1回戦 ●修徳2-5一迫商業○
H21 81st 準々決勝 ●早稲田実業4-5利府○
H22 82nd 1回戦 ○日大三14-4山形中央●
H22 82nd 2回戦 ○日大三3-1向陽●
H27 87th 1回戦 ●二松学舎大付4-5松山東○
H30 90th 1回戦 ○日大三5-0由利工業●
日大三以外で21世紀枠相手に勝利を挙げることができるでしょうか・・
一方の徳島県からの21世紀枠出場校は何かしら爪痕を残してきていて
H22 82nd 1回戦 ●川島2-3大垣日大○(延長10回 ベスト4となる大垣日大を土俵際まで追い込む)
H23 83rd 1回戦 ○城南8-5報徳学園●(報徳の好投手田村を攻略し見事勝利)
2回戦 ●城南2-7鹿児島実業○
H31 91st 1回戦 ●富岡西1-3東邦○(優勝することとなる東邦を慌てさせた一戦)
と印象的な戦いを演じてきています
徳島と東京のセンバツでの対戦は東京の2勝1敗
S58 55th 1回戦 ●帝京0-11池田○
(優勝候補の帝京が池田打線の前に粉砕これ以降パワー野球へ変貌)
S60 57th 準決勝 ○帝京1-0池田●
(2年前の雪辱、エース小林がスミ1を守り抜く)
S62 59th 準決勝 ○関東一7-4池田●