魔法使いルーフィー | たまふの書物語まりふ

魔法使いルーフィー

「めぐちゃんは、魔法を使えるようになるのかしら」と
わたしは、少し空席が見えてきたスカイレストランに
ルーフィと一緒に、窓際の展望席を見つけて、座った。


暮れかけた空は、スカイブルー、インディゴ、オレンジ・ヴァーミリオン。
とてもきれい。


ルーフィは「うん..あの子に天使さんが宿ってるとしたら、もう使ってる
かもしれないけど....。よくわかんないな。そういう感じじゃないし」と

楽しそうにウェイトレスをしているめぐ、を
とおくからわたしたちは、眺めながら。




「天使さんには、魔法とは違った能力があるから。
特別にしなくても、それを使える...と思う。」と、ルーフィは付け足した。



「じゃ、こんなお盆で運ばなくても
魔法ですーって飛ばせば」なーんて、わたしはマンガみたいな事を言った。

ルーフィは楽しそうに「それは、お客さんが驚いちゃうね。」

大きなパノラマ・ウィンドウ。

その向うはテラスふうのスペースになっているけれど
こどもが落ちたら危ないので、鍵が掛けられている。