691 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

691 魔法使いルーフィ

その、PWMインバータが
周波数を変えながら、つまり
乗客にとっては、僅かな動作音が
変化しながらと言う事だが

列車は、速度を増して行く。


尤も、7両編成のうち
モーターは2両なので、それを聞ける乗客の数は少ない。


指定席料金で乗れる車両だけだ。




神様たちは、楽しい夜を名残惜しむように
ロビーコーナーのある車両に集まる。


神様同士だけれども、人間の真似をしていると
人間みたいな行動を愉しんだり(笑)



大きな窓越しに、流れてゆく夜景を見ながら
ノンアルコールビールを飲んだり(笑)。


それは、アメリカの神様である。




「ビールなら、ドイツだが」と、いいながら
ドイツの神様は、その、ノンアルコールと言う奇妙な飲み物を楽しそうに飲んでいる。



その、ロビーコーナーには
シャワー室がついていて

清潔好きな日本人らしく、
シャボン玉の香りが、漂いはじめていて


それも、夜行列車の雰囲気を醸す。