671 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

671 魔法使いルーフィ

「なるほど、つまり日本人は心を磨く事を
大切にする民族だから
侵略される事など、何とも思っていない訳か。
それで、エスカレーターで押し退けられるのを見て
戦うより、最初から避けるのか」と、ドイツの神様は言う。




「争って、心乱すよりは
多少不利益でも、心の平静を選ぶ、か。なるほど。アメリカは、戦争に勝ったつもりでも
実は、勝った訳じゃないんだな」と
アメリカの神様。


「侍の魂、なのかしら」と、フランスの女神。



「それは、真の日本人だけの心かもしれんが」と、めぐの国の神様。


でも、神の立場としては、黙って見ている訳にもいかんが、と


皆は、思っている。



東京駅、20時。


不思議な夜である。