661 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

661 魔法使いルーフィ

遠く離れた日本では、神様たちが
一時平和になった、東京駅地下から
丸ノ内へ上がるエスカレーターに、並んで乗りながら

まだ、話をしていた。



「無駄なエネルギーなんだ。たががエスカレーターごときを歩いて上がったって数秒早いだけだ」と、ドイツの神様はそれらしい。



「まあ、人間は感情で生きているからな。
そういう低級な動作にもエネルギーを使う。
電子のエネルギーが1eV,原子核がMeV,素粒子がTeV....」と、アメリカの神様は
原子力利用国家らしい(笑)。



無駄なエネルギーの列挙に、それを使った(笑)。



素粒子エネルギーはまだ使えていないが。




「人間の心のエネルギーは、どうして最近は
ひとりで閉じるのかしら」と、フランスの神様。



エスカレーターが終点で、地上に出たが
2階が電車ホームなので、地下のように薄暗い。



「これからどうする?」と、ドイツの神様。


めぐの国の神様は「sunriseexpress、出雲行きに乗ろうかの」と
言った。