魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

魔法使いルーフィ

ヒッグス
粒子のように、世の中には摂理がある。
それを、見出だす事ができれば


ひとも、争いあう必要もなくなる。

欲望のために、ほかの国を侵略する事も
必要なくなる。


だから、いつも掌コンピュータで
損得を気にして、びくびく生きなくてもいいのだ。



めぐの神様は、とりあえず対処治療で
欲望を抑えようとした。


それもひとつの方法。


でも、欲望を過剰に持たなくても

十分に、幸せに生きて行けるとすれば
それは、誰もが望むものではないだろうか?



ヒッグス環境を制御する事が出来れば
宇宙そのものをエネルギー源にする事すらできる。



めぐが、簡単に空を飛べるように


それは、クリーンな無尽蔵エネルギー。


原子力など問題にならないほどの膨大エネルギーである。




それが手に入れば、E=MC2の通りの
エネルギーが使える。


もう、侵略の必要もない。


それに、どんな物質でも作り出せる。


齷齪せずとも、誰でも楽しく生きていけるのだけれど


その事に、この時


神様ですら気づいていなかった。




不条理だが、世界は
そんなふうに変わって行くのだ。


気づいた者は、争いをせずに
新しい世界へ移住する。