614 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

614 魔法使いルーフィ

だから、きつい仕事でも
不幸せと言う事はない。

むしろ、幸せなのだろう。

人として、真っ当な事のために
働くなら、それがどんなに辛い事でも
幸せだ。



楽で儲かるとしても
その為に、尊敬できない人に
服従したりするより
余程幸せなのだろう。


人として、生き物として
みんなの為に生きられるなら。



そういう気持ちを持っている、国鉄の
職員たちが集う、宿泊所は

どことなく、和やかなムードだ。




リサたちの女子部屋が、フロア違いで
男子と同じ宿舎だとしても

不思議と、リサたち、そして
女子職員たちも嫌悪感を持たないのは


同士。



そんな意識のせいかもしれない。




凛々しい制服を纏い、白い手袋で

信号、よし!



そんな、安全に心を砕く人達に
雑念などない。



いつかは、リサも、その仲間。



そう、いつかと言っても
もう少し、半年も立てば、そうなるのだけれど。


時間というのは淡々と流れる。



魔法使いを除いては。